【人事部長の教養100冊】
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第1位~第25位

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第1位「愛するということ」フロム

エーリッヒ・フロム
(紀伊国屋書店)

※弘中綾香アナや出口治明学長も推薦する珠玉の名著!

【どんな本?】

「愛とは自然に発生する感情ではなく、幸福に生きるための技術であり、学ぶことができる」「生まれながらに愛するということを出来る人はいない」「愛の技術を習得するには練習と努力が必要」「ほかの人を愛するには、まず自分自身を愛さなければならない」と説く、実践的な愛の哲学。

あなたは大切な人を「能動的に」愛することができていますか?愛されることばかりを考えていませんか?普段あまり意識することのない「愛」について、深く考える機会となる必読の一冊。

【フロムが伝えたいこと】

愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意思であり技術である。愛とは、自分が「意識的に」相手を尊重し、その生命と成長を積極的に気にかけることであって、自分自身と相手が一体になることである。

相手を愛するためには、まず自分自身の人生を充実させ、成熟した人格と愛を生み出す能力を備えなければならない。自分のことを愛せない人には、他の人も愛せないのである。また、フロイトのように愛を性欲の一形態と見るのは不健全である。

要約&学びのポイント解説

第2位「銃・病原菌・鉄」ダイアモンド

ジャレド・ダイアモンド
(草思社)

※ひろゆき氏も絶賛の一冊!

【どんな本?】

「なぜインカ帝国を征服したのがヨーロッパ人だったのか、なぜその逆ではなかったのか」という疑問を「単なる地理的な要因」と喝破した、地理学・言語学・進化生物学・文化人類学等の最新の学問を横断するマクロヒストリーのベストセラー。あの、ひろゆき氏も「ベストワン。まさに一生モノの本」と絶賛。

【ダイアモンドが伝えたいこと】

歴史は、異なる人々によって異なる経路をたどったが、それは人々のおかれた環境の差異によるものだ。過去500年間、世界を支配したのがヨーロッパ人であったのは、ヨーロッパ人が生物学的に優れていたわけではなく、単に以下のような地理学的要素(気候・地形等)のせいに過ぎない。

①生産性の高い穀物・家畜の存在による人口増加(栽培化・家畜化しやすい野生種はユーラシア大陸に偏在していた)

②技術・文字・政治システム等の発明・伝播と相互交流によるブラッシュアップ(同緯度帯が東西に長く大きなユーラシア大陸は人口が多く、競合する社会の数も多かったため、技術の発明や改良に有利だった)

③病原菌への耐性(ユーラシア大陸は人口稠密で人間が家畜と近い距離にいた)

要約&学びのポイント解説

第3位「菊と刀」ベネディクト

ルース・ベネディクト
(光文社古典新訳文庫)

※読みやすい光文社版がおすすめ!

【どんな本?】

日本は「恥」の文化、欧米は「罪」の文化という綺麗な二元論で日本を論じたロングセラー本。

「外国人による日本人論」のジャンルでは定番であり、最高峰。日本人が日本人を知るうえで、必読の一冊。日本人が忘れてしまったものは何か、また、依然として日本人を突き動かしているものは何かを客観的に理解できる。

【ベネディクトが伝えたいこと】

日本人の思考・言動が欧米人にとって不可解なのは、根本にある行動規範が、以下2点に立脚しているからだ。
・他人から受けた施しをどう返すかという「恩」
・他人からどう見られるかという「恥」

つまり、行動規範に常に他人が存在する故に、その他人によって言動が相対的に変化するのである。絶対的な神や理性を信じる欧米人にはそれが不可解に見えるのだ。

要約&学びのポイント解説

第4位「自省録」アントニヌス

マルクス・アウレリウス・アントニヌス(岩波書店)

※神谷美恵子訳の岩波書店版がおすすめ!

【どんな本?】

ローマ帝国五賢帝の一人であり、後期ストア派を代表する哲人でもあるマルクス・アウレリウスが、多忙な公務の中、ひたすら自分の内面を見つめ、戒め、己を律する言葉を綴った個人ノート。

英国の哲学者J・S・ミルが「古代精神の最も高い倫理的産物」と評すなど、数多くの学者・政治家が座右の書として挙げ、2000年にもわたり語り継がれている名著中の名著。長きにわたり人生の指針となり得る最高の一冊。

【アントニヌスが伝えたいこと】

人の為すべきことは、大きく言えば、以下2つである。

①宇宙の正道(真の心で、善きことを、美しく為すこと)に基づいて、社会に尽くすこと。

②自分の感情を理性で制御し、心の安寧を維持すること。制御できるものだけを制御し、その他(死・病気・貧困・評判・他人など)は気にしないこと。

要約&学びのポイント解説

第5位「夜と霧」フランクル

ヴィクトール・フランクル
(みすず書房)

※「人類は負の歴史から何を学べるのか」に挑む

【どんな本?】

「ナチスドイツの強制収容所での生活」という自分自身が経験した極限状態を考察とすることで、人間の根源(生き方、モラル、真善美の判断)に迫る。

アメリカでは「私の人生に最も影響を与えた本」でベスト10入りした唯一の精神医学関係の書。欧米の知識階級で、この本を読んでいない人は存在しないのではないか、というくらい特に欧米では有名な本。

【フランクルが伝えたいこと】

強制収容所という極限状態で生き延びたのは、体の強い者でもなく、歳の若い者でもなく、明日への希望と生きる意味を見失わなかった者だ。人間がどう生きるかを決めるのも、また人間である。

要約&学びのポイント解説

第6位「幸福論」ヒルティ

カール・ヒルティ
(岩波文庫)

※「世界三大幸福論」の一つ!

【どんな本?】

ラッセル『幸福論』、アラン『幸福論』、と並ぶ、いわゆる「3大幸福論」の一つ。ストア哲学とキリスト教をベースに、「仕事と愛と理性」を通じて幸せに辿り着くための具体的手法を紹介する。人生において何を大切にすべきか、自分の中で整理できる名著。

【ヒルティが伝えたいこと】

人間の幸福の源泉は「仕事」「愛」「人格」である!

①仕事:仕事から「喜び」や「やりがい」を感じよう
②愛 :習慣的に全ての人々を愛そう
③人格:「道徳」「教養」「愛」「誠実」「健康」を実践し、「欲望」「嫌悪」「怒り」「不機嫌」を制御し、「病気」「死」「貧困」を受け入れる理性を身に付けよう

「財産」「名誉」「地位」は人を決して幸せにしないのだから、追い求めてはいけない。

要約&学びのポイント解説

第7位「これからの「正義」の話をしよう」サンデル

マイケル・サンデル
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

※「トロッコのジレンマ」でもお馴染み!

【どんな本?】

ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”で有名なサンデル教授が「正義」について語る。NHK「ハーバード白熱教室」とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー。

「何もしなければトロッコが5人を轢く、レバーを引けばそれが1人で済む。どうすべきか」というトロッコのジレンマをはじめとして、自由・平等・幸福・倫理等に真正面からぶつかる「正義入門書」。

【サンデルが伝えたいこと】

正義に対する考え方は大きく3つある。①功利主義(社会全体の幸福を最大にする)、②自由主義(個人の選択の自由を尊重する)、③共同体主義(社会の共通善を信じる)がそれだが、私は③の立場を取る。

ただし、「正義」を現実の政治に反映させるには、どれも一長一短あるため、政治が道徳に積極的に関与していく必要があるだろう。

要約&学びのポイント解説

第8位「サピエンス全史」ハラリ

ユヴァル・ノア・ハラリ
(河出書房新社)

※「人間は昔より幸せになっているのか」という壮大なテーマに挑む

【どんな本?】

人類がいかに他の生物を優越し、現代のグローバル社会を形成してきたかを、人類史全体という長期的・巨視的な視点から俯瞰したマクロヒストリーの大作。

Facebook(現Meta)創設者のマーク・ザッカーバーグや、『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンドも絶賛した大ベストセラー。果たして人類は大昔より幸せになっているのか?人類史をゼロから再構築した画期的な一冊。

【ハラリが伝えたいこと】

現生人類は「宗教・国家・法律」などの虚構を生み出し、それを言語で伝達するという手段を得て以降、地球の主となる。その後、紀元前1000年紀に登場した「①貨幣、②帝国、③宗教」という3つの普遍的な秩序は、世界をグローバル化する役割を果たす。

しかし、人類が以前より幸せになったかは定かではない。幸せが主観的なものならば、古代より現代の方が幸せと誰が言えるだろうか。人類は遺伝子工学等により、ホモ・サピエンスの生物学的限界を超えようとしている。私たちが問うべきは「私たちは一体何になりたいのか」ということだ。

要約&学びのポイント解説

第9位「論語と算盤」渋沢栄一

渋沢栄一
(ちくま新書)

※読みやすい「ちくま新書版」がおすすめ!

【どんな本?】

日本資本主義の父、渋沢栄一が繰り出す「修正資本主義」論。西洋型の資本主義システムと、東洋型の公益・人間主義は相反せず融合できると説く。

今なお、多くの経営者や起業家に読み継がれている名著。資本主義が暴走し、格差が広がり続ける現代だからこそ、改めて読んでおきたい日本型資本主義の原点。最近では、大谷翔平の愛読書としても知られる。

【渋沢栄一が伝えたいこと】

天が示す正しくて道理のあること(=論語)と、企業が利潤を求めて活動すること(=算盤)は一致する。つまり、あらゆる企業活動は、暴利を貪るのではなく、広く社会の利益に資するものでなければいけない。

要約&学びのポイント解説

第10位「歴史とは何か」カー

E・H・カー
(岩波新書)

※「歴史を学ぶ者の必読書」とされる名著

【どんな本?】

歴史哲学の大家E・H・カーが1961年にケンブリッジ大学で講演した「歴史とは何か」を書籍化したもの。

歴史とは客観的事実を集めることではなく、事実の背後にある価値体系や思想体系まで含めて解釈し、後世に伝達することだと主張する。欧米では、歴史を学ぶ者にとって「必読書」と言われている。

【カーが伝えたいこと】

過去の諸事件に秩序を与え、これを解釈し、社会の役に立てることが歴史家の仕事である。しかし、いくつか心に留めておくべきことがある。

まず、歴史は科学ではない。次に完全に客観的な歴史などあり得ない。偉人の成果だけに着目して歴史を把握することも誤っている。また、歴史にゴールは無いし、歴史には進歩も後退もある。ただ、進歩を信じ、後世のためにそれまでの経験を伝達する義務を果たすだけである。

要約&学びのポイント解説

第11位「道をひらく」松下幸之助

松下幸之助
(PHP研究所)

※モデルの押切もえさんも愛読!

【どんな本?】

「経営の神様」松下幸之助が、人生を生きる上での不変の大原則をまとめた短編随想集。1968年発刊ながら、今なお多くの人が「座右の書」に挙げる大ベストセラー(累計400万部超え)。PHP出版によると、女性読者は男性読者の倍。

「自信を失ったときに」「仕事をより向上させるために」「生きがいのある人生のために」など、身近な項目が並び、読む者を勇気付ける。自分の人生を一度棚卸しし、再点検したい社会人の方に特におすすめ。

【松下幸之助が伝えたいこと】

宇宙には根源的なエネルギーと自然の理法(不変の道徳と幸福・平和・繁栄)が存在する。人間はそれを体現する特別な存在であるから、以下のように振る舞わなければならない。

個々の天性(能力)を存分に発揮する
・人間同士の礼を失わない
・人生観と信念を持って人生を生きる
・自分は宇宙と社会に生かされていると感謝する

人間は本来的に幸福・平和・繁栄が与えられているのだから、悩みは生まれないはずである。悩みは人間が作っているのだ。

要約&学びのポイント解説

第12位「貞観政要」太宗

太宗
(角川ソフィア文庫)

※「リーダーの必読書」として不動の一冊

【どんな本?】

中国史に残る天下泰平の時代をつくった唐の太宗の言行録で、帝王学の教科書。元のフビライ・ハン、明の万暦帝、清の乾隆帝の他、源頼朝、徳川家康や明治天皇もこれに学んだ。優れたリーダーに必要な条件とは何かを分かりやすく説く、部下や後輩を持つ全社会人の必読古典。

【太宗が伝えたいこと】

天下を治めるには「徳」が最も大切である。リーダーは常に謙虚に自らを律しなければならない。

要約&学びのポイント解説

第13位「生き方」稲森和夫

稲盛和夫
(サンマーク出版)

※22年8月に亡くなった大経営者稲盛和夫の代表作

【どんな本?】

京セラを設立し、破綻したJALを再生させた稲森和夫が「人間が生きる意味とは」「人間はどう生きるべきか」という哲学的命題を、誰にでも分かる言葉で明快に示した大ベストセラー。

「人生・仕事の結果=考え方(-100~100)×熱意(0~100)×能力(0~100)」を含む、とにかく読む人を前向きにさせてくれる一冊。夢の実現や、良き人格形成にむけて内面から活力が湧いてくる。サッカー元日本代表の長友佑都選手の愛読書としても有名。

【稲森和夫が伝えたいこと】

人間が生きる意味は、人格を高めるために倦まず弛まず努力し、この世に来た時より美しい魂を持ってこの世を去ることにしかない。「真・善・美」に基づいて日々精進すれば、それは必ず実現する。

人生・仕事の結果=考え方(-100~100)×熱意(0~100)×能力(0~100)である。熱意は後天的、能力は先天的。考え方はその人の哲学であり、方向を間違えると結果はマイナスになる。仕事にコツコツ打ち込むことは、人格形成に繋がる深淵かつ崇高な行為である。

要約&学びのポイント解説

第14位「幸福について」ショーペンハウアー

アルトゥール・ショーペンハウアー
(光文社古典新訳文庫)

※人間関係に疲れた時にオススメの一冊

【どんな本?】

「苦悩に満ちた世界を、いかに心穏やかに生きるべきか」を、ドイツの厭世哲学者ショーペンハウアーが一般読者向けに易しく説いたベストセラー。賢者と愚者を比較して論証を薦めるので、自分を賢者側と見る青少年の「中二病」を助長する側面はあるかもしれない。

「自分自身に価値のある人間は孤独を好み、そうでない人間は自らの空虚さと単調さを埋めるために、やたらと群れる」という名言が突き刺さる、人付き合いに疲れた人におすすめの一冊。

【ショーペンハウアーが伝えたいこと】

私たちは幸福になるために生存しているわけではなく、苦悩の中に投げ込まれた存在である。よって、生にまつわるあらゆる出来事は「苦」なくして語りえないのだから、人は出来る限り快適に心穏やかに生きる技術を身に付けるべきだ。

愚者は日常生活を目的とし、自分を他人と比較するから、何かを失った時に不幸になる。賢者は自分の内なる精神世界を目的とし、自分自身が本来備えているものを育むので、不幸になることなどない。

要約&学びのポイント解説

第15位「人を動かす」カーネギー

デール・カーネギー
(創元社)

※人類全員が本書を読めば、人間関係ストレスがなくなる(はず)

【どんな本?】

対人関係を好転させるための具体的なテクニックがふんだんに詰まった世界的大ベストセラー。どれも、コストを掛けず直ぐに実践できる点が人気の理由。

「人との上手な付き合い方」ジャンルの最高峰であり不朽の名著。「何となく頭では分かっているけど、意外と実践できていない」対人関係スキルが、気持ちいいほど見事に可視化されている名著。全人類がこれを読めば、お互いに気持ちよく暮らせるようになる(はず)と思わせる一冊。

【カーネギーが伝えたいこと】

対人関係は、日頃からの心掛けといくつかのテクニックで必ず好転する。知っている人と知らない人では大違いだ。

対人関係の基本は、相手を尊敬すること、そしてそれを態度や言葉で示すことであり、それらは自分の利益として必ず返ってくる。

要約&学びのポイント解説

第16位「幸福論」アラン

アラン
(岩波文庫)

※「世界三大幸福論」の一つ!

【どんな本?】

ラッセル『幸福論』、ヒルティ『幸福論』と並ぶ、いわゆる「3大幸福論」の一つ。「人生とはつらく、しんどいもの」という前提を受け入れた上で、何をどうすれば幸せを感じられるのかを、実例を交えながら分かりやすく説く。

比較的真面目な内容に終始するラッセル(イギリス人)やヒルティ(ドイツ人)の幸福論と比べて、フランス人らしい陽気さが感じられる。「フランス散文の最高傑作」とも評される名著。美味しいカフェオレとマカロンでも楽しみながら、じっくりと楽しみたい一冊。

【アランが伝えたいこと】

人生というものは、元来しんどく、つらいものだ。何もしなければ悲観主義が真理である。必要なのは、信じ、期待し、微笑むことだ。幸せになれるかどうかは、自分の心持ち次第。幸福は自分で作るものだ。

あなたが上機嫌でいれば、周囲の態度も変わる。誰でも、不機嫌になったりかっとなったりしたことを恥じるからだ。あなた自身は不機嫌になって人生を台無しにしてはいけない。

要約&学びのポイント解説

第17位「7つの習慣」コヴィー

スティーブン・コヴィー
(キングベアー出版)

※言わずと知れた21世紀最強の自己啓発本!

【どんな本?】

過去の成功者に共通する法則を見出し、中でも重要なのは「高潔な人格」と「信頼に基づくWin-Winの人間関係」であると説く。全世界が認める20世紀最強の自己啓発本。何らかの目標や行動指針を持ちたいと思っている人に特におすすめ。

【コヴィーが伝えたいこと】

人生の成功に必要なのは、テクニックではなく、高潔な人格そのものである。外部からの刺激と自分の反応の間にスペースを置き、自分の反応に全責任を負わなくてはいけない。また、自分の進むべき道やゴールを明らかにし、意識的に時間とパワーを投下してそれに近づく努力も必要である。

自分の人格に自信を持つことで初めて、臆することなく他者と信頼関係を築くことができる。共感による傾聴によって相手も自分も高められるような道を見付けることで、あなたの人生はより豊かになる。

要約&学びのポイント解説

第18位「人生の短さについて」セネカ

セネカ
(光文社古典新訳文庫)

※読みやすい光文社版がおすすめ!

【どんな本?】

古代ローマの哲学者セネカが説く「主体的な時間管理論」。愚人は無意識のうちに周囲に時間を奪われるが、賢人は過去の英知に学ぶことで、人生を豊かにする。

50ページの薄い本なので一気に読める。「時間」という人生の基本要素について、2000年にわたり読み継がれている古典中の古典。長い一生のうち、一度は読んでおくべき一冊。普段忙しくて自分を省みる時間がない人におすすめの「人生の処方箋」。

【セネカが伝えたいこと】

凡人は忙しく過ごすことで、考えることから逃げている。賢人は欲望や見栄や怠惰に惑わされず、静かで落ち着いた生活の中で、先人たちから受け継いだ学問的財産を次の世代に渡す仕事に打ち込むべきだ。

要約&学びのポイント解説

第19位「学問のすすめ」福沢諭吉

福澤諭吉
(ちくま新書)

※齋藤孝さん訳の「ちくま新書版」がおすすめ!

【どんな本?】

長く続いた封建社会と儒教思想から脱し、近代民主主義国家に相応しい市民への意識改革を促す大ベストセラー啓蒙書。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」というフレーズで有名。

「本当に頭の良い人が書いた本」の典型。論旨明快、比喩も適切。明治維新を支えた思想的背景の神髄を3時間程度の読書で理解できる卓越した名著。慶應受験者はもちろん、教養を志す全ての人にとって「学問のすすめ」「文明論之概略」「福翁自伝」の3冊は特に必読。

【福沢諭吉が伝えたいこと】

時代は変わった。日本は古臭い儒教思想や慣習を捨て、西洋に学び、社会契約を基礎とした法治国家を打ち立て、独立を守らなければならない、失業した武士200万人の活路はそこにしかない。

そのためには、各個人も旧習を捨て、学問をしなければならない。人と交わり、様々な事物に関心を持ち、議論を交わし、自由に財産や地位を追求できる環境の中でこそ、社会は発展していくのだ。

要約&学びのポイント解説

第20位「人生論」 トルストイ

レフ・トルストイ
(新潮文庫)

※読みやすい新潮文庫版がおすすめ!

【どんな本?】

ロシアの文豪トルストイが、人間が生きる意味を「幸福への志向」と定義した晩年の書。動物的自我を否定し、愛という人間固有の理性的活動で周囲を愛することにしか、人が生きる意味は無いとする。

「理性の力で幸福になる」という、極めてヨーロッパ的な考え方を学ぶ上でも最適な一冊。普段忙しく、心がなんだか乾いているなと思う人に特におすすめ。

【トルストイ が伝えたいこと】

科学は人間を自然の一部と位置付けたがる。その方が説明が簡単だからだ。しかし、結局この世は人間の視点でしか認識できないのだから、理性を中心に据えてどう生きるかを考えるべきである。

人間が動物のように一時の快楽を追い求めたり、そのために争ったり、死を恐れたりしていては、幸福にはなれない。人間は時間と空間を超えた理性的意識に従って、自分を愛し、他者を愛し、自分以外のすべての幸福を願う事で、真の幸福を得ることができる。そうすれば、死への恐怖は永遠の生へと変わる。

要約&学びのポイント解説

第21位「ペスト」カミュ

アルベール・カミュ
(光文社古典新訳文庫)

※新型コロナを経験した今だから読み返されるべき名作!

【どんな本?】

感染症の流行とそれに伴う死、離別、相互不信、現実逃避といった極限状態にあっても、神に頼らず、誠実さや自分の職務を果たす人々がいた。世の中の不条理に対し、人間はどう連帯し、どう抗い、どう生きるべきなのかを問う「不条理文学」の金字塔。

70年近く前の作品ながら、人々の混乱、行政の後手対応、増え続ける感染者、都市のロックダウンなど、2020年に始まった新型コロナウィルス感染症の流行と全く同じ光景が繰り広げられる。今こそ読み返されるべき一冊。

【カミュが伝えたいこと】

人間がペストという不条理に直面した際に為すべきことは、神に救済を求めることではなく、不条理に反抗することである。

神への信仰を維持し、自分を含む罪のない人々が不条理に死んでいく世界を愛し続けるか、あるいは神への信仰を捨ててそれに抗うかの二択なのである。人間が人間らしくあるためには、各個人がそれぞれの持ち場で出来る限りのことを誠実にやり遂げ、ペストという不条理と闘っていくしかないのだ。

要約&学びのポイント解説

第22位「国家」プラトン

プラトン(岩波文庫)

※意外なほどスラスラ読める「正義」に関する古典

【どんな本?】

副題は「正義について」。人はどう生きるべきかを、対話形式で平易に語る。かの有名な「イデア論」も、本書の中で展開される。

西洋哲学の源流であるプラトンの代表作で、最重要&必読哲学書の一つ。分量は多いが、中身はシンプル&ロジカルなのでどんどん読み進められる。哲学書特有の「小難しさ」もほとんど無い。

【プラトンが伝えたいこと】

正義とは「理性と勇気が、醜い欲望を制御する」という秩序を受け入れることである。それは個人でも国家でも同様であるが、国家の場合、その規模が大きくなると統治が困難になり、戦争が起こる。よって、政治は正義について熟知している哲学者に任せるべきだ。

要約&学びのポイント解説

第23位「ハムレット」シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア
(新潮文庫)

※福田恆存訳の新潮文庫版か、河合祥一郎訳の角川文庫版がおすすめ!

【どんな本?】

シェイクスピア4大悲劇の一つであり最高傑作。父を毒殺し、母と再婚して王位についた叔父への復讐劇の中で、ハムレットの感情の揺れや迷いを描き出す。「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」のセリフでも有名。

悲劇らしく、最終幕に向けて関係者が次々と死んでいき、最後には誰もいなくなる。息をつかせぬ展開に、最後まで一気に読めてしまう。シェイクスピアは欧米の知識人に共通する教養プラットフォームであり、異文化理解のためには必読。

【シェイクスピアが伝えたいこと】

「気高く」生きることを望むならば、人間は徹底的に悩み抜かなければならない。

叔父に父を殺され、王位と母を奪われた青年ハムレットは、理性的にもなりきれず、かといって感情的にもなりきれず悩み続けるが、最期は自分の信じた道を貫き通して復讐を果たす。ハムレットこそ、気高く生きる人間の姿である。

要約&学びのポイント解説

第24位「自助論」スマイルズ

サミュエル スマイルズ
(三笠書房)

※「世界最古の自己啓発本」とも言われる古典中の古典

【どんな本?】

欧米人300人の成功談を集めた自己啓発本の古典。序文の「天は自ら助くる者を助く(Heaven helps those who help themselves)」という言葉が特に有名。日本では「西国立志編」という名前で発刊され、福澤諭吉の「学問のすすめ」と並んで「独立自尊を説く書」として読まれた。

「世界最古の自己啓発本」「あらゆる自己啓発本ルーツとされることも多い。トヨタグループの創始者である豊田佐吉や、サッカー元日本代表の本田圭佑も愛読。

【スマイルズが伝えたいこと】

財産も地位も天賦の才能もない人間でも、他人に頼らず独力で、勤勉と節約によって成功できる!

要約&学びのポイント解説

第25位「嫌われる勇気」岸見一郎

岸見一郎、古賀史健
(ダイヤモンド社)

※人間関係を楽にするヒントが満載!

【どんな本?】

「全ての悩みは、対人関係の悩みである」と喝破し「自分を変える勇気付け」を後押しするアドラー心理学の入門書。フロイトやユングの陰に隠れた巨匠を日本に紹介した大ベストセラー。

「人間関係で悩むことが多い人」「他人の目や評価が気になってしまう人」「人生に充実感を感じられない人」に特におすすめ。「対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る”勇気”の対話篇」というやや誇大広告気味のキャッチコピーもあって、売れに売れた一冊。

【岸見一郎が伝えたいこと】

自分の行動原理を自分の外側に求めてはいけない。例えば、人間関係が上手くいかないとき、理由を自分以外に求めてはいけない。また、承認欲求を満たそうとして、外からの評価に振り回されてはいけない。

常に自分自身が行動を決めなくては幸福にはなれない。そのためには、周囲から「嫌われる勇気」を持たなければいけない。

要約&学びのポイント解説

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