【人事部長の教養100冊】おすすめランキング(2022年版)

こんにちは、人事部長です!メインサイト「人事部長の教養100冊」から、閲覧数等を加味したオススメ80冊をランキング形式でご紹介します。

【人事部長の教養100冊:サイトコンセプト】
✓教養を身に付けるために本を読みたいけど、そんな時間はない!
✓でも、要約やあらすじだけでは、表面だけで何も学べない!
✓誰か気の利いた人が「学びのポイント」をまとめたサイトってないの!?

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  1. 第1位「愛するということ」フロム
  2. 第2位「銃・病原菌・鉄」ダイアモンド
  3. 第3位「菊と刀」ベネディクト
  4. 第4位「福翁自伝」福沢諭吉
  5. 第5位「これからの「正義」の話をしよう」サンデル
  6. 第6位「夜と霧」フランクル
  7. 第7位「歴史とは何か」カー
  8. 第8位「貞観政要」太宗
  9. 第9位「幸福論」アラン
  10. 第10位「茶の本」岡倉天心
  11. 第11位「生きがいについて」神谷美恵子
  12. 第12位「幸福論」ヒルティ
  13. 第13位「道をひらく」松下幸之助
  14. 第14位「超入門 失敗の本質」鈴木博毅
  15. 第15位「経営者の条件」ドラッカー
  16. 第16位「自省録」アントニヌス
  17. 第17位「善悪の彼岸」ニーチェ
  18. 第18位「論語と算盤」渋沢栄一
  19. 第19位「サピエンス全史」ハラリ
  20. 第20位「代表的日本人」内村鑑三
  21. 第21位「幸福論」ラッセル
  22. 第22位「国家」プラトン
  23. 第23位「生き方」稲森和夫
  24. 第24位「ユートピア」トマス・モア
  25. 第25位「幸福について」ショーペンハウアー
  26. 第26位「フランクリン自伝」フランクリン
  27. 第27位「自助論」スマイルズ
  28. 第28位「修身教授録」森信三
  29. 第29位「21 Lessons」ハラリ
  30. 第30位「プロフェッショナルの条件」ドラッカー
  31. 第31位「人生の短さについて」セネカ
  32. 第32位「嫌われる勇気」岸見一郎
  33. 第33位「人を動かす」カーネギー
  34. 第34位「武士道」新渡戸稲造
  35. 第35位「7つの習慣」コヴィー
  36. 第36位「君主論」マキャヴェリ
  37. 第37位「文明論之概略」福沢諭吉
  38. 第38位「戦略的思考とは何か」岡崎久彦
  39. 第39位「アメリカにおけるデモクラシーについて」トクヴィル
  40. 第40位「菜根譚」洪自誠
  41. 第41位「方法序説」デカルト
  42. 第42位「饗宴」プラトン
  43. 第43位「ガリア戦記」カエサル
  44. 第44位「南洲翁遺訓」西郷隆盛
  45. 第45位「昭和16年夏の敗戦」猪瀬直樹
  46. 第46位「ソクラテスの弁明」プラトン
  47. 第47位「論語」孔子
  48. 第48位「ハムレット」シェイクスピア
  49. 第49位「氷川清話」勝海舟
  50. 第50位「ニコマコス倫理学」アリストテレス
  51. 第51位「アメリカの鏡・日本」ミアーズ
  52. 第52位「スッタニパータ(ブッダのことば)」釈迦
  53. 第53位「運命を創る」安岡正篤
  54. 第54位「韓非子」韓非
  55. 第55位「言志四録」佐藤一斎
  56. 第56位「人生論」 トルストイ
  57. 第57位「学問のすすめ」福沢諭吉
  58. 第58位「逝きし世の面影」渡辺京二
  59. 第59位「老子」「荘子」老子・荘子
  60. 第60位「永遠平和のために」カント
  61. 第61位「ツァラトゥストラはこう言った」ニーチェ
  62. 第62位「歎異抄」唯円
  63. 第63位「エミール」ルソー
  64. 第64位「星の王子さま」サン・テグジュペリ
  65. 第65位「宋名臣言行録」 朱熹
  66. 第66位「活眼活学」安岡正篤
  67. 第67位「プラグマティズム」ジェイムズ
  68. 第68位「昨日までの世界」ダイアモンド
  69. 第69位「人物を修める」安岡正篤
  70. 第70位「この人を見よ」ニーチェ
  71. 第71位「般若心経」
  72. 第72位「人体600万年史」リーバーマン
  73. 第73位「歴史入門」ブローデル
  74. 第74位「重職心得箇条」佐藤一斎
  75. 第75位「マネジメント」ドラッカー
  76. 第76位「ユダヤ人の歴史」シェインドリン
  77. 第77位「モンゴル帝国の歴史」杉山正明
  78. 第78位「歴史の大局を見渡す」ダラント
  79. 第79位「孫子」孫武
  80. 第80位「福翁百話」福沢諭吉

第1位「愛するということ」フロム

【どんな本?】

「愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意志であり技術である」「自分自身を愛せない者は、他の誰も愛せない」と説く、実践的な愛の哲学。

【フロムが伝えたいこと】

愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意思であり技術である。愛とは、自分が「意識的に」相手を尊重し、その生命と成長を積極的に気にかけることであって、自分自身と相手が一体になることである。

よって、自分のことを愛せない人には、他の人も愛せない。愛を性欲やチームワークの一形態と見るのは不健全である。

要約&学びのポイント解説

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第2位「銃・病原菌・鉄」ダイアモンド

【どんな本?】

「なぜインカ帝国を征服したのがヨーロッパ人だったのか、なぜその逆ではなかったのか」という疑問を「単なる地理的な要因」と喝破した、地理学・進化生物学・文化人類学等を横断するマクロヒストリーのベストセラー。

【ダイアモンドが伝えたいこと】

歴史は、異なる人々によって異なる経路をたどったが、それは人々のおかれた環境の差異によるものだ。過去500年間、世界を支配したのがヨーロッパ人であったのは、ヨーロッパ人が生物学的に優れていたわけではなく、単に以下のような地理学的要素(気候・地形等)のせいに過ぎない。

①生産性の高い穀物・家畜の存在による人口増加
②技術・文字・政治システム等の発明・伝播と相互交流によるブラッシュアップ
③病原菌への耐性

要約&学びのポイント解説

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第3位「菊と刀」ベネディクト

【どんな本?】

日本は「恥」の文化、欧米は「罪」の文化という綺麗な二元論で日本を論じたロングセラー本。

【ベネディクトが伝えたいこと】

日本人の思考・言動が欧米人にとって不可解なのは、根本にある行動規範が、
・他人から受けた施しをどう返すかという「恩」と、
・他人からどう見られるかという「恥」
に立脚しているからだ。

つまり、行動規範に常に他人が存在する故に、その他人によって言動が相対的に変化するのである。絶対的な神や理性を信じる欧米人にはそれが不可解に見えるのだ。

要約&学びのポイント解説

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第4位「福翁自伝」福沢諭吉

【どんな本?】

明治の大思想家、福沢諭吉の自伝。福澤の口述を新聞記者が文字に起こして連載した、明治版「私の履歴書」全15編。西洋の「フランクリン自伝」と並ぶ自伝文学の名著。

【福澤諭吉が伝えたいこと】

私は昔から身分制度や因習を非合理だと思っていた。自分は下級武士だったので、金も権力も全くなかったが、学問一つで世の中に貢献できるまでになった。幕府の門閥制度鎖国主義は嫌いだが、勤王家は幕府以上の鎖国攘夷だから、じっと中立独立を決め込んでいたのだ。

好き!→お酒、タバコ、運動、独立、勉強

嫌い!→攘夷、封建制度、儒教、借金、役人、血

要約&学びのポイント解説

第5位「これからの「正義」の話をしよう」サンデル

【どんな本?】

ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”で有名なサンデル教授が「正義」について語る。NHK「ハーバード白熱教室」とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー。

【サンデルが伝えたいこと】

正義に対する考え方は大きく3つある。①功利主義(社会全体の幸福を最大にする)、②自由主義(個人の選択の自由を尊重する)、③共同体主義(社会の共通善を信じる)がそれだが、私は③の立場を取る。

要約&学びのポイント解説

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第6位「夜と霧」フランクル

【どんな本?】

「ナチスドイツの強制収容所での生活」という自分自身が経験した極限状態を考察とすることで、人間の根源(生き方、モラル、真善美の判断)に迫る。多くの欧米人が「生涯の一冊」に挙げる大ベストセラー。

【フランクルが伝えたいこと】

強制収容所という極限状態で生き延びたのは、体の強い者でもなく、歳の若い者でもなく、明日への希望と生きる意味を見失わなかった者だ。人間がどう生きるかを決めるのも、また人間である。

要約&学びのポイント解説

第7位「歴史とは何か」カー

【どんな本?】

歴史哲学の大家E・H・カーが1961年にケンブリッジ大学で講演した「歴史とは何か」を書籍化したもの。歴史とは客観的事実を集めることではなく、事実の背後にある価値体系や思想体系まで含めて解釈し、後世に伝達することだと主張する。

【カーが伝えたいこと】

過去の諸事件に秩序を与え、これを解釈し、社会の役に立てることが歴史家の仕事である。しかし、いくつか心に留めておくべきことがある。

まず、歴史は科学ではない。次に完全に客観的な歴史などあり得ない。偉人の成果だけに着目して歴史を把握することも誤っている。また、歴史にゴールは無いし、歴史には進歩も後退もある。ただ、進歩を信じ、後世のためにそれまでの経験を伝達する義務を果たすだけである。

要約&学びのポイント解説

第8位「貞観政要」太宗

【どんな本?】

中国史上有数の名君の一人と称えられる唐の太宗の言行録で、帝王学の教科書。元のフビライ・ハン、明の万暦帝、清の乾隆帝の他、源頼朝、徳川家康や明治天皇もこれに学んだ。

【太宗が伝えたいこと】

天下を治めるには「徳」が最も大切である。リーダーは常に謙虚に自らを律しなければならない。

要約&学びのポイント解説

第9位「幸福論」アラン

【どんな本?】

ラッセル『幸福論』、ヒルティ『幸福論』と並ぶ、いわゆる「3大幸福論」の一つ。

「人生とはつらく、しんどいもの」という前提を受け入れた上で、何をどうすれば幸せを感じられるのかを、実例を交えながら分かりやすく説く、いわゆる「3大幸福論」のうちの一つ。

【アランが伝えたいこと】

人生というものは、元来しんどく、つらいものだ。何もしなければ悲観主義が真理である。必要なのは、信じ、期待し、微笑むことだ。幸せになれるかどうかは、自分の心持ち次第。幸福は自分で作るものだ。

あなたが上機嫌でいれば、周囲の態度も変わる。誰でも、不機嫌になったりかっとなったりしたことを恥じるからだ。あなた自身は不機嫌になって人生を台無しにしてはいけない。

要約&学びのポイント解説

第10位「茶の本」岡倉天心

【どんな本?】

明治の中頃、「茶道」を主題に、「日本人の高い精神性」「謙虚さ」「自然とシンプルさを愛する東洋的な心」を欧米に紹介した日本の文化論。

【岡倉天心が伝えたいこと】

アジアで生まれた茶の文化は、全世界に敬意を持って受け入れられた、唯一の東洋の儀礼である。茶という面において、東洋は明確に西洋より優れている。茶はワインのように傲慢ではないし、コーヒーのように自意識も高くないし、またココアのような見せかけの無邪気さもない。

要約&学びのポイント解説

第11位「生きがいについて」神谷美恵子

【どんな本?】

ハンセン病施設で医療活動に従事した精神科医神谷美恵子が、苦しみや悲しみの底にあっても、なお朽ちない希望や尊厳を患者の中から見出す。そして、健康な者に「生きる意味」を問う。日常への感謝、生きる力が湧いてくる一冊。

【神谷美恵子が伝えたいこと】

人は通常の日常生活が送れなくなると、切実な必要に追いやられて、「生きるとは何か」「何を生きがいとするか」を問う精神世界に基盤を置くようになる。

自分は天にに必要とされていて、それに対して忠実に生きぬく責任があるのだという使命感を感じ、何かに打ち込むところまで達すると、人は前向きに生きられるようになる。人間の存在意義は、決してその利用価値や有用性によるものではない。

要約&学びのポイント解説

第12位「幸福論」ヒルティ

【どんな本?】

ラッセル『幸福論』、アラン『幸福論』、と並ぶ、いわゆる「3大幸福論」の一つ。

ストア哲学とキリスト教をベースに、「仕事と愛と理性」を通じて幸せに辿り着くための具体的手法を紹介する。

【ヒルティが伝えたいこと】

「道徳」「教養」「愛」「誠実」「健康」を身に付け、「欲望」「嫌悪」「怒り」「不機嫌」を制御し、「病気」「死」「貧困」を現実として受け入れよ。

その上で、「仕事」に打ち込むべきだ。人間の幸福の最大部分は、絶えず続けられる仕事と、そこから生まれる「喜び」や「やりがい」である。「財産」「名誉」「地位」は人を決して幸せにしない。

要約&学びのポイント解説

第13位「道をひらく」松下幸之助

【どんな本?】

「経営の神様」松下幸之助が、人生を生きる上での大原則をまとめた短編随想集。1968年発刊ながら、今なお多くの人が「座右の書」に挙げる大ベストセラー。

PHP出版によると、女性読者は男性読者の倍。モデル押切もえさんも愛読書としている。

【松下幸之助が伝えたいこと】

宇宙には根源的なエネルギーと自然の理法(不変の道徳と幸福・平和・繁栄)が存在する。人間はそれを体現する特別な存在であるから、以下のように振る舞わなければならない。

個々の天性(能力)を存分に発揮する
・人間同士の礼を失わない
・人生観と信念を持って人生を生きる
・自分は宇宙と社会に生かされていると感謝する

人間は本来的に幸福・平和・繁栄が与えられているのだから、悩みは生まれないはずである。悩みは人間が作っているのだ。

要約&学びのポイント解説

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第14位「超入門 失敗の本質」鈴木博毅

【どんな本?】

歴史的名著「失敗の本質~日本軍の組織論的研究~」の入門編。開戦後の日本の「戦い方」を対象に、組織としての日本軍の失敗を分析する。

【鈴木博毅が伝えたいこと】

旧日本軍が太平洋戦争に負けた主要因は、次のような点である。
・大戦略が欠如していた
・既存の枠組みにとらわれ、ルールチェンジに対応できなかった
・空気を読みあうような硬直的な組織だった
・大本営と現場の距離が遠かった

要約&学びのポイント解説

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第15位「経営者の条件」ドラッカー

【どんな本?】

「自分自身のマネジメント」を解説したドラッカーの代表作。経営書の古典中の古典。経営者でなくとも、成果の出し方という点で、あらゆる人の参考になる。

【ドラッカーが伝えたいこと】

エグゼクティブ(経営者、知的労働者、マネージャー)の仕事は成果をあげることであり、その能力は後天的に修得できる。

時間を有効に使い、常に目的を意識し、自分と周囲の強みを活かし、最も重要なことに集中することが成果に直結する。

知識やスキルは重要だが、エグゼクティブの自己開発とは、真の人格の形成でもある。成果をあげることができるエグゼクティブは、知識や作業に留まらず、人格を形成し、自らの使命を認識することで、組織への貢献と自己実現の双方を実現するようになる。

要約&学びのポイント解説

第16位「自省録」アントニヌス

【どんな本?】

ローマ帝国五賢帝の一人であり、後期ストア派を代表する哲人でもあるマルクス・アウレリウスが、多忙な公務の中、ひたすら自分の内面を見つめ、戒め、己を律する言葉を綴った個人ノート。

【アントニヌスが伝えたいこと】

人の為すべきことは、大きく言えば、以下2つである。

①宇宙の正道(真の心で、善きことを、美しく為すこと)に基づいて、社会に尽くすこと。

②自分の感情を理性で制御し、心の安寧を維持すること。制御できるものだけを制御し、その他(死・病気・貧困・評判・他人など)は気にしないこと。

要約&学びのポイント解説

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第17位「善悪の彼岸」ニーチェ

 

【どんな本?】

それまでの伝統的な哲学体系を痛快に全否定し、「今、この瞬間を生きる」ことを説いたニーチェの代表作。

ルサンチマン、ニヒリズム、永劫回帰、力への意志、超人など、ニーチェ思想の神髄がエッセイ風に語られる。ニーチェに関心を持ったら最初に読むべき一冊。

【ニーチェの伝えたいこと】

隣人愛や神の前の平等を説くキリスト教も、最大多数の幸福を追う功利主義も、形式上全員に同じ権利が与えられる民主主義も、神や理性から道徳を説いた西洋哲学も、私から言わせればどれも虚構であり”まやかし”である。

人間の本質は、自分が強くありたい、自分が人を支配したい、自分が幸せでありたいと願う存在なのであり、この「力への意思」こそが人類を強くしているのだ。人に優劣があるのは当然であって、平等や道徳といった偽善を説くのは、常に劣った人々の方である。

 

要約&学びのポイント解説

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第18位「論語と算盤」渋沢栄一

【どんな本?】

日本資本主義の父、渋沢栄一が繰り出す「修正資本主義」論。最近では、大谷翔平の愛読書としても知られる。

【渋沢栄一が伝えたいこと】

天が示す正しくて道理のあること(=論語)と、企業が利潤を求めて活動すること(=算盤)は一致する。つまり、あらゆる企業活動は、暴利を貪るのではなく、広く社会の利益に資するものでなければいけない。

要約&学びのポイント解説

第19位「サピエンス全史」ハラリ

【どんな本?】

人類がいかに他の生物を優越し、現代のグローバル社会を形成してきたかを、人類史全体という長期的・巨視的な視点から俯瞰したマクロヒストリーの大作。

Facebook創設者のマーク・ザッカーバーグや、『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンドも絶賛した大ベストセラー!

【ハラリが伝えたいこと】

現生人類は「宗教・国家・法律」などの虚構を生み出し、それを言語で伝達するという手段を得て以降、地球の主となる。その後、紀元前1000年紀に登場した「①貨幣、②帝国、③宗教」という3つの普遍的な秩序は、世界をグローバル化する役割を果たす。

しかし、人類が以前より幸せになったかは定かではない。幸せが主観的なものならば、古代より現代の方が幸せと誰が言えるだろうか。人類は遺伝子工学等により、ホモ・サピエンスの生物学的限界を超えようとしている。私たちが問うべきは「私たちは一体何になりたいのか」ということだ。

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第20位「代表的日本人」内村鑑三

【どんな本?】

日本における代表的な「リーダー&インフルエンサー」を、明治の初めに聖書との比較で欧米列強に紹介した「徳に基づく日本型リーダーシップ論」。代表的日本人として「西郷隆盛」「上杉鷹山」「二宮尊徳」「中江藤樹」「日蓮」の5人を挙げる。

【内村鑑三が伝えたいこと】

欧米の皆さん!日本にもこんなに素晴らしい「徳に基づくリーダー」がいますよ!どうか分かってください!

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第21位「幸福論」ラッセル

【どんな本?】

ヒルティ『幸福論』、アラン『幸福論』、と並ぶ、いわゆる「3大幸福論」の一つ。

第一部で回避すべき「不幸の源泉」を、第二部で追うべき「幸福の源泉」を説明する、三大幸福論の中で最も論理的な作品。

【ラッセルが伝えたいこと】

幸福は、ごく少数の例外を除き、自然に手に入るものではない。人は自発的かつ主体的に不幸を「回避」し、幸福を「獲得」しなければならない。

この世の不幸を産み出す源泉は「悲観主義」「競争」「過度の刺激」「精神的疲労」「嫉妬」「罪悪感」「過度な自意識」そして「世間からの評価」である。

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第22位「国家」プラトン

【どんな本?】

西洋哲学の源流であるプラトンの代表作で、最重要哲学書の一つ。副題は「正義について」。人はどう生きるべきかを、対話形式で平易に語る。かの有名な「イデア論」も、本書の中で展開される。

【プラトンが伝えたいこと】

正義とは「理性と勇気が、醜い欲望を制御する」という秩序を受け入れることである。

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第23位「生き方」稲森和夫

【どんな本?】

京セラを設立し、破綻したJALを再生させた稲森和夫が「人間が生きる意味とは」「人間はどう生きるべきか」という哲学的命題を、誰にでも分かる言葉で明快に示した大ベストセラー。

【稲森和夫が伝えたいこと】

人間が生きる意味は、人格を高めるために倦まず弛まず努力し、この世に来た時より美しい魂を持ってこの世を去ることにしかない。「真・善・美」に基づいて日々精進すれば、それは必ず実現する。

人生・仕事の結果=考え方(-100~100)×熱意(0~100)×能力(0~100)である。熱意は後天的、能力は先天的。考え方はその人の哲学であり、方向を間違えると結果はマイナスになる。仕事にコツコツ打ち込むことは、人格形成に繋がる深淵かつ崇高な行為である。

要約&学びのポイント解説

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第24位「ユートピア」トマス・モア

【どんな本?】

イギリスの法律家・人文主義者トマス・モアが書いた、架空の国「ユートピア」の見聞録。第一巻では当時のヨーロッパ社会を直接批判し、第二巻では理想的な社会であるユートピアを描写することで、間接的に当時のヨーロッパ社会を批判している。

【トマス・モアが伝えたいこと】

ユートピアでは、よく議論されて制定された法律のもと、私有財産は無く、全国民が家族のように幸せに暮らしている。貧富の差もなく、社会保障や医療、教育も充実している。労働は一日6時間でよい。

なぜこれらが可能かと言えば、国民全体に、自分の利益より公共の利益を優先させる教養と徳が身についているからだ。足ることを知らず、傲慢かつ貪欲で、私利私欲の塊とも言える現代ヨーロッパ人では、到底ユートピアのような国を築くことはできない。

要約&学びのポイント解説

第25位「幸福について」ショーペンハウアー

【どんな本?】

「苦悩に満ちた世界を、いかに心穏やかに生きるべきか」を、ドイツの厭世哲学者ショーペンハウアーが一般読者向けに易しく説いたベストセラー。

賢者と愚者を比較して論証を薦めるので、自分を賢者側と見る青少年の「中二病」を助長する側面はあるかもしれない。

【ショーペンハウアーが伝えたいこと】

私たちは幸福になるために生存しているわけではなく、苦悩の中に投げ込まれた存在である。よって、生にまつわるあらゆる出来事は「苦」なくして語りえないのだから、人は出来る限り快適に心穏やかに生きる技術を身に付けるべきだ。

要約&学びのポイント解説

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第26位「フランクリン自伝」フランクリン

【どんな本?】

アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンの自伝。自己啓発本の元祖。勤勉・倹約、科学的探究心、合理主義でいかに自分は成功したかを説く「おじさんの自慢話」ジャンルの最高峰。

【フランクリンが伝えたいこと】

節制・勤勉・誠実・謙虚といった「人徳」を身に付けた者こそが、社会の役に立てる。

要約&学びのポイント解説

第27位「自助論」スマイルズ

【どんな本?】

欧米人300人の成功談を集めた自己啓発本の古典。序文の「天は自ら助くる者を助く(Heaven helps those who help themselves)」という言葉が特に有名。

日本では「西国立志編」という名前で発刊。トヨタグループの創始者である豊田佐吉や、サッカー元日本代表の本田圭佑も愛読。

【スマイルズが伝えたいこと】

財産も地位も天賦の才能もない人間でも、他人に頼らず独力で、勤勉と節約によって成功できる!

要約&学びのポイント解説

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第28位「修身教授録」森信三

【どんな本?】

昭和の大哲学者森信三が、戦前の師範学校で16~17歳の生徒を対象に担当した「修身」の授業録。

※「修身」とは旧制の学校の道徳に関する教科のこと。英語でいう「Moral Science」で、福澤諭吉が日本語に訳出。福澤著『学問のすすめ』では、「修身学とは身の行いを修め、人に交わり、この世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり」と定義されている。

【森信三が伝えたいこと】

人生に二度目はない。自分の力を常に余すところなく発揮し、目の前の仕事に打ち込み、懸命に生きることこそ「修養」である。

病気にしても出会いにしても、自分の制御が及ばない要素は天命として粛々と受け入れ、感謝することが最善の態度である。

要約&学びのポイント解説

第29位「21 Lessons」ハラリ

【どんな本?】

『サピエンス全史』で人類の過去を、『ホモデウス』で未来を描いたユヴァル・ノア・ハラリが、ついに現在に焦点を当てる。テクノロジーが急激に発展するいま、私たちは何を考え、何を為すべきか。21世紀の知の巨人が放つ至極の一冊。 リンク

【ハラリが伝えたいこと】

AIとバイオテクノロジーとビッグデータの融合により、社会は変化する。

大勢の「無用者」が生まれ、データを制する者が富や権力を制し、人間の心は全てアルゴリズムで把握され、説明されるであろう。

これらはグローバルな課題である。宗教やナショナリズムは何の役にも立たない。人間は謙虚に、これらの課題に向き合わなければならない。

これまでの歴史において、人々は宗教やナショナリズムのような「物語」を信じることで、人生の意味を見出してきた。一方、自由意志は生きる意味を自分に求め、仏教は生きる意味を追わないことにした。しかし今後は、アルゴリズムが人間の生化学的反応をすべて把握するようになるだろう。

人類は何に対して言い切る意味を見出すのか。人類に残された時間は少ない。

要約&学びのポイント解説

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第30位「プロフェッショナルの条件」ドラッカー

【どんな本?】

現代マネジメント思想の巨人ドラッカーが、これまでの著作から「自己成長」や「自己実現」に関するエッセンスを抜き出し加筆・削除・修正した「ドラッカーによるドラッカー入門書」。

【ドラッカーが伝えたいこと】

現代は知識社会で、専門知識が価値の源泉になっているが、それらを統合するには人間力全般の向上が欠かせない。目の前の事象を、自らの座標軸の中で正しく位置付けられるようなゼネラリストこそ、この知識社会では必要になる。

そのためにはまず、自己をマネジメントすることだ。常に理想を追い求め、高い志を持ち、自分の強みを特定の分野に集中して成果を出す。最終的には「自分は何によって憶えられたいか」を意識しなければ、人生を無駄にすることになる。

要約&学びのポイント解説

第31位「人生の短さについて」セネカ

【どんな本?】

古代ローマの哲学者セネカが説く「主体的な時間管理論」。愚人は無意識のうちに周囲に時間を奪われるが、賢人は過去の英知に学ぶことで、人生を豊かにする。

【セネカが伝えたいこと】

凡人は忙しく過ごすことで、考えることから逃げている。賢人は欲望や見栄や怠惰に惑わされず、静かで落ち着いた生活の中で、先人たちから受け継いだ学問的財産を次の世代に渡す仕事に打ち込むべきだ。

要約&学びのポイント解説

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第32位「嫌われる勇気」岸見一郎

【どんな本?】

「全ての悩みは、対人関係の悩みである」と喝破し「自分を変える勇気付け」を後押しするアドラー心理学の入門書。フロイトやユングの陰に隠れた巨匠を日本に紹介した大ベストセラー。

【岸見一郎が伝えたいこと】

自分の行動原理を自分の外側に求めてはいけない。例えば、人間関係が上手くいかないとき、理由を自分以外に求めてはいけない。また、承認欲求を満たそうとして、外からの評価に振り回されてはいけない。

常に自分自身が行動を決めなくては幸福にはなれない。そのためには、周囲から「嫌われる勇気」を持たなければいけない。

要約&学びのポイント解説

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第33位「人を動かす」カーネギー

【どんな本?】

対人関係を好転させるための具体的なテクニックがふんだんに詰まった世界的大ベストセラー。どれも、コストを掛けず直ぐに実践できる点が人気の理由。

【カーネギーが伝えたいこと】

対人関係は、日頃からの心掛けといくつかのテクニックで必ず好転する。知っている人と知らない人では大違いだ。

対人関係の基本は、相手を尊敬すること、そしてそれを態度や言葉で示すこと。それが自分の利益として必ず返ってくる。

要約&学びのポイント解説

第34位「武士道」新渡戸稲造

【どんな本?】

明治の初め、外国人学者から「宗教教育のない日本でどうやって道徳教育が授けられるのか」と問われたことをきっかけに執筆した「日本の道徳」論。

【新渡戸稲造が伝えたいこと】

欧米のみなさん!日本にもしっかりした道徳観がありますから、対等に付き合ってくださいね!

要約&学びのポイント解説

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第35位「7つの習慣」コヴィー

【どんな本?】

20世紀最強の自己啓発本。過去の成功者に共通する法則を見出し、整理したもの。中でも重要なのは「高潔な人格」と「信頼に基づくWin-Winの人間関係」であると説く。デール・カーネギー著「人を動かす」と並ぶ世界的大ベストセラー。

【コヴィーが伝えたいこと】

人生の成功に必要なのは、テクニックではなく、高潔な人格そのものである。外部からの刺激と自分の反応の間にスペースを置き、自分の反応に全責任を負わなくてはいけない。また、自分の進むべき道やゴールを明らかにし、意識的に時間とパワーを投下してそれに近づく努力も必要である。

自分の人格に自信を持つことで初めて、臆することなく他者と信頼関係を築くことができる。共感による傾聴によって相手も自分も高められるような第三の道を見付けることで、あなたの人生はより豊かになる。

要約&学びのポイント解説

第36位「君主論」マキャヴェリ

【どんな本?】

西の「君主論」、東の「韓非子」とも言われる非常時のリーダーシップ論。マキャヴェリズムの言葉を生み、ローマ教皇庁によって禁書目録に加えられた。

※あくまで「非常時」のリーダーシップ論であることに注意

【マキャヴェリの伝えたいこと】

非常時の君主に必要なのは、宗教的倫理や道徳に制約されない「ライオンのような勇猛さと狐のような狡猾さ」であり、君主は軍事と権謀術数に専念せよ。

要約&学びのポイント解説

第37位「文明論之概略」福沢諭吉

【どんな本?】

明治初期、日本が欧米列強に伍して独立を守っていくには、理想はともかく、現実論として何が必要かを説いた渾身の一冊。福澤の著書の中では、最も学問的な体裁が整っていると言われている。

【福沢諭吉が伝えたいこと】

日本は「徳」の分野では西洋に負けていないが、文明・学問・技術という「才(=智恵)」では完敗している。日本人は徳川幕府にいいように飼い慣らされてしまい、独立自尊の気概がない。

攘夷も軍拡も国体論もキリスト教も儒教も役に立たない。早急に国民が智恵を付け、西洋文明に追い付かねば、日本の独立は危うい。一国の独立など、人間の智徳からすれば些細な事柄だが、現実の国際政治の有様では、そこまで高遠な議論はできないのだ。

要約&学びのポイント解説

第38位「戦略的思考とは何か」岡崎久彦

【どんな本?】

日本の取るべき外交戦略を、日本の地理と歴史(=地政学)から論理的に紡ぎ出す名著。「今でしょ!」でお馴染みの林修先生の愛読書でもある。

【岡崎久彦が伝えたいこと】

日本は地理的に見ても歴史的に見ても、アングロサクソン(米英)と手を組む他に道はない(ロシアや中国と手を組むことはあり得ない!)

要約&学びのポイント解説

第39位「アメリカにおけるデモクラシーについて」トクヴィル

【どんな本?】

数多くの欠陥を抱えながらも、「一部の知識階級が蒙昧な民衆を支配する」というヨーロッパの常識を打ち破り、民衆自身が自由と権利を実現して国力を高めるアメリカの強さを分析した名著。

【トクヴィルが伝えたいこと】

デモクラシー(多数派支配の民主主義)は構造的欠陥を多数持つが、全体としてそれ以上の「成果」を出すことができる。アメリカのデモクラシーに貢献している要素は主に以下の3つであり、影響力は(1)<(2)<(3)である。

(1)建国の諸条件
身分差のない平等さ、開拓で得た独立心、成功欲、権利意識
(2)法制の影響
連邦制、地方自治の諸制度、司法制度(特に陪審制度)
(3)習俗
政教分離、実利重視、政治への参加による経験教育

要約&学びのポイント解説

第40位「菜根譚」洪自誠

【どんな本?】

混迷する時代において、逆境をいかに乗り切るかを示した処世訓。田中角栄(元総理大臣)、松下幸之助(パナソニック創業者)、野村克也(元プロ野球監督)ら、各界のリーダーたちから座右の書として愛されてきた。

【洪自誠が伝えたいこと】

人生で大切なことは、「才能(=スキル)や権力」ではなく「道徳(=人としての正しい道)」である。極端を避け、一歩引いた、自然とともに歩む人生を送ることが、幸福の秘訣である。

要約&学びのポイント解説

第41位「方法序説」デカルト

【どんな本?】

「神が無条件で正しい、教会が無条件で正しい」という世界観を打ち破り、人間を起点とする思考方法を主張した、まさに近代哲学の第一歩と言える記念すべき一冊。

【デカルトが伝えたいこと】

この世の中にある、ありとあらゆる疑わしいものを排除したとしても、その疑っている主体の存在は神ですら否定できない。

この事実は誰でも「そうだ」と言える真理であって、あらゆる思考の第一歩として良いはずである。

要約&学びのポイント解説

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第42位「饗宴」プラトン

【どんな本?】

古代ギリシャの哲学者プラトンが、ソクラテスを含む複数名に「愛とは何か」を語らせる平易な演説集。副題は「エロスについて」。別著『国家』で本格的に展開されるイデア論も見られる。

合計6名が愛について演説するが、前半は演説技法が未熟か、レトリックに頼り過ぎであり、後半になるに従って、骨太な哲学的議論が展開される。

【プラトンが伝えたいこと】 

エロスは、まずは肉体的な愛から出発し、やがて肉体を離れ、精神へ、そして最終的には美のイデアへと上昇していく。

要約&学びのポイント解説

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第43位「ガリア戦記」カエサル

【どんな本?】

ガリア征服戦(BC58-)に関するユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)から元老院への戦況報告。ガリア総督としての戦果・リーダーシップ・正当性を簡潔かつ客観的に綴る。ラテン語文章の模範ともされる。

【カエサルが伝えたいこと】

ローマの人々よ、ガリア総督に任じられた私(カエサル)は、類まれなるリーダーシップを発揮して、ガリアを平定しています!

要約&学びのポイント解説

第44位「南洲翁遺訓」西郷隆盛

【どんな本?】

西郷隆盛を慕う庄内藩士が、西郷の言行をまとめたもの。西郷は著書を遺さなかったため、西郷の思想を知るための唯一と言ってもよい貴重な一冊。

【西郷隆盛が伝えたいこと】

正道(正しくて道理のあること)は天が示している。その天を敬い、周囲の人を愛し、自らを謙虚に制御することこそが、人として生きる道である。生きる指針は他者からの評価ではなく、正道に則っているかどうかだ。

要約&学びのポイント解説

第45位「昭和16年夏の敗戦」猪瀬直樹

【どんな本?】

首相直轄の「総力戦研究所」は対英米戦のシミュレーションで日本必敗を結論付けていたにも関わらず、なぜ日本は戦争への道を進んでいったのか。主に開戦直前の半年を描き出すノンフィクション作品。

【猪瀬直樹が伝えたいこと】

日本政府が開戦決定へと至ったプロセスと並行して、政府は日本必敗の結論を得ていた。日本人全員が軍国主義で頭がおかしかったわけでも、軍部だけが独走したわけでも、能力的に劣っていたわけでもない。

研究所の結論は若手がしがらみのない中で得たもので正確だった一方、報告を受けた内閣は全員が組織の代弁者であり、誰も責任を取ろうとしなかったのだ。

要約&学びのポイント解説

第46位「ソクラテスの弁明」プラトン

 

【どんな本?】

古代ギリシャの哲学者ソクラテスが被告の立場から「自分がアテナイで展開してきた哲学対話が何であったか」「何故そのようなことをしたのかに」ついて裁判で語った様子を、弟子のプラトン(当時28歳)が記録したもの。

【ソクラテスが伝えたいこと】

私の友人がデルフォイで「ソクラテス以上の知者はいない」という神託を受けた。一方、私は「神が間違いを言うはずがない」という信念のもと、自分より優れた知者を探すが、皆、自分は知者であると言うものの、実際大切なことは何も知らない。

そこで私は、同じ無知であれば、無知であることを自覚している自分の方が知者であるということに気が付いたのである(いわゆる「無知の知」)。

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第47位「論語」孔子

【どんな本?】

言わずと知れた古典中の古典。約2500年前の聖人、孔子の教えをまとめた儒教の根本文献。人としての生きる道や、国の政治の在り方について論じられている。

【孔子が伝えたいこと】

世の中が乱れているが、法律や刑罰を厳しく適用するのは対処療法的で抜本解決に繋がらない。時間が掛かってでも、個々人が「徳(人徳・人間力)」と「才(知識・スキル)」を身に付けて行動することが、根本治療に繋がる。

「徳」と「才」の両方を身に付けた人を「君子」と呼び、「才」だけしか身に付けていない人を「小人」と呼ぶ。人は君子を目指すべきである。

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第48位「ハムレット」シェイクスピア

【どんな本?】

シェイクスピア4大悲劇の一つ。父を毒殺し、母と再婚して王位についた叔父への復讐劇の中で、ハムレットの感情の揺れや迷いを描き出す。「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」のセリフでも有名。

悲劇らしく、最終幕に向けて関係者が次々と死んでいき、最後には誰もいなくなる。

【シェイクスピアが伝えたいこと】

「気高く」生きることを望むならば、人間は徹底的に悩み抜かなければならない。

叔父に父を殺され、王位と母を奪われた青年ハムレットは、理性的にもなりきれず、かといって感情的にもなりきれず悩み続けるが、最期は自分の信じた道を貫き通して復讐を果たす。ハムレットこそ、気高く生きる人間の姿である。

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第49位「氷川清話」勝海舟

【どんな本?】

新聞や雑誌に掲載された勝海舟の談話を、明治25~31年頃に吉本襄(のぼる)がまとめたもの(ただし、吉本は編集時に原文をかなり書き換えており、戦後になって文芸評論家の江藤淳や歴史家の松浦玲が再編集した)

【勝海舟が伝えたいこと】

政治に必要なのは至誠奉公の精神だ。明治維新後の政治家にはその精神がなく、嘆かわしい。維新で近代化と言っているが、幕府時代の方が良かったことも多いのではないか。

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第50位「ニコマコス倫理学」アリストテレス

【どんな本?】

万学の祖アリストテレスが「善く生きるためには何をすべきか」を突き詰めた実学の書。プラトンのイデア論(観念論)やエロス論(完全への渇望)に対するアンチテーゼでもある。

【アリストテレスが伝えたいこと】

自らの努力によって得た「徳(人格)」を実践し、「最高善」を目指すことこそが、人生の究極の目的である「幸福」をもたらす。

幸福が究極の目的である理由は、私たちが幸福を望むのは幸福それ自体のためであって、決して他のためではないからである。人間の幸福は、快楽・財産・名誉からはもたらされない。何故ならそれらは単に幸福を得るための手段であって、目的ではないからだ。


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第51位「アメリカの鏡・日本」ミアーズ

【どんな本?】

アメリカ人の目から見た満州事変~第二次世界大戦(太平洋戦争)の戦略的意義を生々しく語る。

【ミアーズが伝えたいこと】

第二次世界大戦において、戦勝国は日本を「好戦的で残虐」と裁いたが、その日本が手本としたのは欧米列強である。日本は、欧米列強が世界に進出し、侵略し、収奪した歴史を映す鏡そのものである。

要約&学びのポイント解説

第52位「スッタニパータ(ブッダのことば)」釈迦

 
【どんな本?】

数ある仏教の経典の中では最古であり、釈迦の思想及び最初期の仏教を最も正確に後世に伝えるとされる経典集。スッタは「経」、ニパータは「集まり」の意味。仏教思想の源泉を知るのに最適の一冊。

【釈迦が伝えたいこと】

あらゆる現象や物質は独立した実体を持たず、無限の関係性の中で絶えず変化する。財産・名誉・健康・愛する人との関係等々、確かなものなど一つもない。

自己を制御し、あらゆるものへの執着、すなわち煩悩を捨て、極端を避けて中道を生きる者は、その言葉・心・行為によって苦悩から離れ、永遠の輪廻地獄から脱し、不死・平安・不滅なるニルヴァーナ(涅槃)の境地に達することができる。

※現代の大乗仏教にみられる偶像崇拝や祈祷・念仏の類について、釈迦は一切語っていない

要約&学びのポイント解説

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第53位「運命を創る」安岡正篤

 

 

 

 

【どんな本?】

昭和の知の巨匠、安岡正篤が「徳」と「修養」の大切さを説く人間学入門。安岡は昭和の名宰相とされる佐藤栄作首相から、中曽根康弘首相に至るまで、昭和歴代首相の指南役を務めた。

【安岡正篤が伝えたいこと】

日本人は終戦後、堕落してしまった。徳や大局を忘れ、経済発展のみにひた走っている。人間の本質的要素は「徳」や「修養」であって、明治以降の近代教育が詰め込んできた「知性」や「技術」は、あればあっただけ良いが、単なる付随的要素でしかない。日本人よ、今こそ徳と大局を見つめ直せ。

要約&学びのポイント解説

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第54位「韓非子」韓非

【どんな本?】

徳で国家を統治する儒家思想に対し、乱世には徹底した法治主義・信賞必罰が必要と唱える。秦の始皇帝も感銘を受けた非常時のリーダーシップ論。西の「君主論」、東の「韓非子」とも言われる。

【韓非が伝えたいこと】

儒家は「徳」や「礼」を重視するが、平均的な君主が、打算的で利己的な人々を治めるのが世の常だ。平均的な君主が国を治めるには、法律を整備し、徹底的に臣下の仕事を管理し、権力と地位が維持できる仕組みを確立することが大切だ。

平和で生活水準の低かった古代であれば仁や徳は機能したかもしれないが、今の乱世は食うか食われるかの状況だ。世の中を「善い」とか「悪い」とか判断しても無益であって、力のみが支配する目の前の現実を見なければならない。

要約&学びのポイント解説

第55位「言志四録」佐藤一斎

【どんな本?】

幕末の儒学者佐藤一斎が、数十年にわたって書き継いだ「リーダーシップ論」。西郷隆盛が島流しに遭っている間に本書を抜粋し、西南戦争で敗死するまで肌身離さず持ち歩いたという。吉田松陰、坂本龍馬の愛読書でもある。

【佐藤一斎が伝えたいこと】

災いは下からではなく、上から起こる。リーダー自身が徳を身に付け、自らを制御し、常に前向きに、情熱を持って部下を導かなければならない。

要約&学びのポイント解説

第56位「人生論」 トルストイ

【どんな本?】

ロシアの文豪トルストイが、人間が生きる意味を「幸福への志向」と定義した晩年の書。動物的自我を否定し、愛という人間固有の理性的活動で周囲を愛することにしか、人が生きる意味は無いとする。

【 トルストイ が伝えたいこと】

科学は人間を自然の一部と位置付けたがる。その方が説明が簡単だからだ。しかし、結局この世は人間の視点でしか認識できないのだから、理性を中心に据えてどう生きるかを考えるべきである。

人間が動物のように一時の快楽を追い求めたり、そのために争ったり、死を恐れたりしていては、幸福にはなれない。人間は時間と空間を超えた理性的意識に従って、自分を愛し、他者を愛し、自分以外のすべての幸福を願う事で、真の幸福を得ることができる。そうすれば、死への恐怖は永遠の生へと変わる。

要約&学びのポイント解説

第57位「学問のすすめ」福沢諭吉

【どんな本?】

長く続いた封建社会と儒教思想から脱し、近代民主主義国家に相応しい市民への意識改革を促す大ベストセラー啓蒙書。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずというフレーズで有名。

【福沢諭吉が伝えたいこと】

時代は変わった。日本は古臭い儒教思想や慣習を捨て、西洋に学び、社会契約を基礎とした法治国家を打ち立て、独立を守らなければならない、

そのためには、各個人も旧習を捨て、学問をしなければならない。人と交わり、様々な事物に関心を持ち、議論を交わし、自由に財産や地位を追求できる環境の中でこそ、社会は発展していくのだ。

要約&学びのポイント解説

第58位「逝きし世の面影」渡辺京二

【どんな本?】

欧米人による記録をもとに、江戸末期の(=欧米化される以前の)日本文明を解き明かす。

【渡辺京二が伝えたいこと】

江戸末期、日本が有機的個性として育んできた一つの文明が滅んだ。欧米化される前の日本人は、のびのびと自由に、礼節を持って、貧富の差も少なく、概ね幸せに暮らしていた。多くの欧米人による記録を紐解くと、客観的にその事実を認識することができる。

要約&学びのポイント解説

第59位「老子」「荘子」老子・荘子

【どんな本?】

「上り坂の儒家、下り坂の老荘」のとおり、何事にも「前向き&改善」を志向する儒家に対して、何にも執着せず、とにかく自然のあるがままの姿であることを説く。形而上学的で理想は高邁だが、実用性は高くない。

【老子・荘子が伝えたいこと】

人間は自ら苦しみを生み出す存在である。あらゆる人為を捨て、自然のあるがままに、つまり無為自然に生きることが最善の道だ。

世界における万物の相違などは意味を持たない。あらゆるものは、それが存在する以上、存在する理由と価値があるのだ。

「大言壮語はするが実用性に乏しく、現実味がない」と批判されることもあるが、それは我々の思想が高邁過ぎて凡人には理解できないだけだ。

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第60位「永遠平和のために」カント

【どんな本?】

「人はどうすれば道徳的に生きられるか」という哲学的命題を、「世の中から戦争をなくすにはどうすればよいか」という政治的命題に拡張した「哲学的平和論」。

【カントが伝えたいこと】

人間は生来的に争いを好む傾向があるので、この世の中から戦争をなくすことは不可能である。しかし、「永遠平和状態」という理想を想定し、実現に向けて努力することは必要だ。

それは、人間が完全に道徳的であることは不可能だが、道徳的に生きようと努力しなければならないことと同様である。

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第61位「ツァラトゥストラはこう言った」ニーチェ

【どんな本?】

「神は死んだ」のフレーズが特に有名。人間は「神の前での平等」や「隣人愛」等のキリスト教的価値観に囚われることなく、先天的に持つ「力への意志」に基づいて自らの人生を高揚させるべきだと説いたニーチェの代表作。

ニーチェはこの本を「人類への最大の贈り物」と自負し、聖書のような存在になることを企図して物語風に仕上げている(聖書のパロディと呼ばれることもある)。

【ニーチェが伝えたいこと】

キリスト教の道徳や善悪は、弱き者が強き者を嫉妬した「ルサンチマン」から生まれたものだ。 隣人愛と平等=善、自己愛=悪という構図は人類を無価値な存在とし、「ニヒリズム」に至らせる。

また、世界は永遠に同じことを繰り返しているだけの「永遠回帰」であり、一見するとそこには生きる意味など見いだせない。

しかし、それではダメだ。まず、人生に意味などないということを前向きに受け入れ、いまこの瞬間を肯定しなければならない。そして、より強くなりたいという「力への意志」を貫き、自分の人生を主体的に高揚させる「超人」にならなければいけない。

そうすれば、何度でも自分の人生を繰り返したいと思えるだろう。そして、不幸を含めたあらゆる運命を「自分の意志で望んだのだ」と受け入れられるだろう。

道徳や善悪の基準は、神にも隣人にも教会にもなく、唯一「自分の生が高揚するかしないか」という点にある。人生をどう捉えるか、どう生きるか、すべては自分の意思次第なのだ。

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第62位「歎異抄」唯円

【どんな本?】

浄土真宗の開祖親鸞の死後、信徒の間に種々の「異」説が出たことを「歎」いた弟子達が、正しい教義を示すために編纂した「抄(注釈書)」。「悪人こそ救われる!」「親の供養なんかしないぜ!」など、既存の仏教や道徳をぶち壊すロックで過激な教えを展開する。

西田幾多郎、吉川英治、遠藤周作といった数多くの思想家に影響を与えたほか、司馬遼太郎をもってして「非常にわかりやすい文章で、読んでみると真実のにおいがする」「無人島に1冊の本を持っていくとしたら『歎異抄』だ」と言わしめた。

【唯円が伝えたいこと】

末法思想の世の中で、戦乱や疫病も流行っていますが、一般大衆の皆さん、ご安心ください。善人だろうと悪人だろうと、阿弥陀仏に頼って「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、厳しい修行をしなくても、極楽浄土に行けますよ。

人が善人になるか悪人になるかは、前世からの因果で決まっているのです。だから「自分は善を積んでいるから浄土に行けるだろう」などと考えるのは間違いです。むしろ、全てを阿弥陀仏に頼り切れる悪人の方が極楽浄土に行けるのです。

ただし、だからと言って進んで悪事を働くようなことをしてはいけませんよ。ただひたすら、念仏を唱えさえすればよいのです。

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第63位「エミール」ルソー

【どんな本?】

ルソー思想の集大成であり、教育学の古典中の古典。少年エミールがソフィーと結婚するまでの25年を「私」が見守り、助言し、文明社会によってゆがめられない自然人の理想を目指して指導するという哲学・道徳・教育小説。

『社会契約論』が民主主義を担保する制度論である一方、本書は民主主義を担保する教育論とも言える。ルソー自身は「私の最も価値のある最良の書」「20年の省察と3年の執筆の成果」と評価した。

ドイツの哲学者カントが「ルソーは私の誤りを訂正してくれた」と、本書を時間を忘れるほど熱中して読んだことでも知られる。

【ルソーが伝えたいこと】

子供とは「未熟な大人」ではなく、「子供」という自然の存在である。また、せっかく子供は「善い」存在で生まれてくるのに、社会が人間を堕落させる。よって、大人は子供を文明社会の悪影響から守りつつ、自然の発育段階に応じて教育するべきである。

誕生から15歳くらいまでは、理性も道徳も理解できないのであるから、まずは自分自身のために生きる「自然人」として教育すべきである。一方、分別の付く年齢に達したら、他者に対する思いやりや共感能力を育てる「社会人」として育てればよい。

また、子供には以下3種類の先生によって教育されるべきである。 ①自然(人間の先天的な能力や知性を引き出す教育) ②人間(親や教師による教育) ③事物(経験から学ぶ教育)

このようにして教育を受けた子供が、自由・平等を基本理念とする民主主義社会を担う人材となっていくのだ。

要約&学びのポイント解説

第64位「星の王子さま」サン・テグジュペリ

【どんな本?】

全世界で8000万部以上発行されたベストセラー小説。「大切なものは、目に見えない」「大人は最初、誰でも子供だった」というフレーズで有名。故郷の星を離れて地球にやってきた小さな王子さまを通じて、人間同士の絆の大切さを訴える。

【サン・テグジュペリが伝えたいこと】

大人は目の前の「やるべきこと」や「損得勘定」に囚われ過ぎていて、自分にとって本当に大切にすべき人や物事に対して、十分な時間と関心を振り向けられていない。

忙しい大人たちよ、一度立ち止まって、自分にとって何が大切なのかを考えてみるべきではないだろうか。大切なものができると、世界はより美しく、楽しく見え、自分はより幸せになれる。さあ、子供のころの純粋な心を取り戻そう。

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第65位「宋名臣言行録」 朱熹

【どんな本?】

北宋時代の宰相・大臣クラスが残した箴言集。朱子学の開祖でもある朱熹が編纂。唐代の「貞観政要」と並び立つ中国古典の金字塔。明治天皇もご愛読。

【朱熹が伝えたいこと】

本書は、中国における正式な「宋名臣言行録」75巻のうち、朱熹自身が編纂した北宋八代150年分の24巻分から抜粋したもの。朱熹の方針により、王安石の新法(中小農商工者を手厚く保護する社会主義的政策)に反対する穏健保守派の名臣を中心に取り上げられている。

エリート同士の足の引っ張り合い、能力を正当に評価されない左遷、官僚主義者から破天荒な者まで、雑多なエピソードの寄集めであり、一貫した主張があるわけではない。

要約&学びのポイント解説

第66位「活眼活学」安岡正篤

【どんな本?】

昭和を代表する知の巨人「安岡正篤」の呼び掛けによって結成された「全国師友協会」の機関誌に安岡自身が投稿した論考集。東洋思想をベースに、物事を「長期的」「多面的」「本質的」に理解する手法を説く。

【安岡正篤が伝えたいこと】

西洋では自然と人間を対立関係と捉え、人間、その中でも自分こそが最も大切な存在であると考える。

一方、東洋の思想では、自然の摂理の中で、天から与えられた能力を完全に発揮し、同時に道徳を実践していくことこそが、人間の生きる意味と考える。

目の前で起きていることに一喜一憂せず、長い目で見て、正義を守り、徳を積むべきだ。

要約&学びのポイント解説

第67位「プラグマティズム」ジェイムズ

【どんな本?】

「世の中には絶対的真理が存在する」という哲学的抽象論に終止符を打ち「現実生活で実際に役立つかどうかが、理念や概念の真偽を決める」とするアメリカ的実用主義のバイブル。

【ジェイムズが伝えたいこと】

簡単に表現するなら「形而上学的で抽象的な理念論を排し、現実世界でどれだけ有用であるかをもとに、ある概念が正しいか否かを判断する」という哲学。「唯一の真理を追求するのをやめる」「現実世界で役に立たない概念は、何らの意味も持たない」とする。

方法Aと方法Bがあった場合、事前にどちらが観念的に正しいかを議論しても結論は出ない。現実生活で、より報いてくれる方法が正しいとするような考え方。例えばキリスト教が正しいかどうかは、それを信じた人が幸福な人生を送っているかが決める。

ダーウィンの進化論(1859年)やニーチェの「神は死んだ」の宣言(1882年)で、唯一絶対の神や真理に対する信頼が揺らぎ、科学vs神学の論争に発展した19世紀後半に誕生した。

当時のアメリカでは社会の多様化が進んでおり、「常識」でも「哲学」でも「科学」でもなく、普遍的に共有できる価値観(=プラグマティズムの場合は有用性)が求められる土壌にあった。

要約&学びのポイント解説

第68位「昨日までの世界」ダイアモンド

【どんな本?】

人類の祖先が約600万年にわたり送ってきた生活の特徴が残る「伝統的社会」の人間関係・紛争解決・子育て・高齢者対策・宗教・病気対策・政治などを理解することで、最近1万年で形成された現代人間社会の特徴を浮き彫りにする。

【ダイアモンドが伝えたいこと】

「伝統的社会」と「現代社会」は、それぞれの環境に応じて最適な仕組みで運営されており、連続的なものである。現代社会のもたらす恩恵も大きいが、伝統的社会から学ぶべき点も多くある。

要約&学びのポイント解説

第69位「人物を修める」安岡正篤

どんな本?】

昭和を代表する知の巨人「安岡正篤」による住友生命役員向け「人間学」の講演録。東洋思想をベースに、物事を「長期的」「多面的」「本質的」に理解する手法を説く。

【安岡正篤が伝えたいこと】

日本は四方を海に囲まれ外敵に攻められることなく、万世一系の天皇を戴いて歴史を重ねてきた。良く言えば生一本な国民性だが、悪く言えば単純で戦略性がない。

その点、中国は四方を異民族に囲まれ、人間的にはまさに老獪である。日本人は中国人、ないしは中国に源流を持つ東洋思想に学ぶべき点が多くある。

本物の学問というものは、人間学、人格の学問、叡智の学問が本体で、知識・技術の学問はそこから出て来るものである。全人格的なものでなければ、本当の学問とは言えない。元来、東洋の学問は全人格的なものだった。

要約&学びのポイント解説

第70位「この人を見よ」ニーチェ

どんな本?】

「神は死んだ!」とキリスト教を全面否定し、「生の高揚」という新しい道徳を説いたことで知られるニーチェが、発狂寸前に完成させた自伝。『ツァラトゥストラはこう言った』など、自身の著作を総括する。ニーチェ哲学の全体像を掴むには最適の一冊。

なお、書名の「この人を見よ(Ecce homo)」は、ヨハネによる福音書からの引用。ローマ帝国のユダヤ総督ピラトが、処刑前のイエス・キリストを嘲笑するユダヤ人たちに向けて言った言葉。

【ニーチェが伝えたいこと】

私は「キリスト教の道徳を破壊し、新しい価値観を提示する」という人類史上最大級の仕事をやってのけた。しかし、世の中の理解がまだ追いついていない。私が独創的過ぎたのだ。

平等や隣人愛を求めるのは自分が弱者である証拠だ。それを賛美してどうする。利他の精神は美しいが、自分はどこへいったのだ。あなたはどうやって生きたいのか。

自分の人生が何度繰り返されることになっても、それでもなお自分の人生を選べるように、自分の人生にイエスと言えるように生きなければならない。それこそが救済である。

ああ、私の言っていることは理解されているだろうか。

要約&学びのポイント解説

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第71位「般若心経」

【どんなお経?】

大乗仏教の経典『大般若経』600巻のエッセンスを262文字に凝縮。釈迦が到達したとされる真理を含めて、それまでの仏教で信じられてきた教義を否定しまくるロックなお経。

【般若心経が伝えたいこと】

「完全なる智慧」から見れば、世の中のあらゆる現象や物質は実体を持たず、 無限の関係性の中で絶えず変化するものであって、人間が持つ苦悩や災いなど、そもそも無い。だからあなたは苦しむ必要などないのだ。

要約&学びのポイント解説

第72位「人体600万年史」リーバーマン

【どんな本?】

なぜ人類は体に悪いと知っていながら、糖や炭水化物を過剰摂取したり、運動を怠ったりするのか。その原因を「人類の生物的進化が文化的進化に追いついていないから」とした上で、進化生物学から考えられる医療・財政政策を提言する。

【リーバーマンが伝えたいこと】

人類は進化の過程で、環境の変化に自らを適応させてきた。例えば、栄養は取れる時に出来るだけ取って、脂肪として蓄えられるような個体が自然淘汰を勝ち抜いてきた。

しかし、現代の科学技術の急速な発展により、自然選択のペースと影響力を文化的進化のペースと影響力がはるかに上回ってしまい、人類は取りたいときに取りたいだけ栄養を摂取できるようになってしまった。この状況が糖尿病や心疾患といった進化的ミスマッチを生んでいる。

このミスマッチは、人類が健康的な生活様式を自ら選び取るようには、まだ進化しきっていないことから生まれる。現在の報酬(いまここでクッキーをもう一枚)をつねに遠い未来の報酬(年をとったときに健康でいられる)と比較して、報酬の価値を遅延の長さに応じて割り引くようなことをしてしまうのだ。

それを是正するには、政府が炭酸飲料やジャンクフードに重税を掛けたり、添加物情報の開示を義務付けたりするなど、人々の環境や行動自体を柔らかい強制力を持って変えていくしかないだろう。

要約&学びのポイント解説

第73位「歴史入門」ブローデル

【どんな本?】

歴史を史実の羅列ではなく、3つの時間軸(地理的(長期)、社会的(中期)、個人的(短期))と3つの階層(日常生活、市場経済、資本主義)で捉え、歴史学に変革をもたらしたブローデルの入門書。

【ブローデルが伝えたいこと】

歴史は、瞬く間に過ぎていく個人史及び出来事史という「短期」、ゆっくりとリズムを刻む社会史である「中期」、最も深層において、ほとんど動くことのない自然や環境、構造という「長期」があり、特に「長期」を重視すべきだ。

例えば産業革命も、それ単体で見るのではなく、その下層部にある日常の経済生活や市場経済、周辺部にある奴隷制や農奴制等の在り方など、産業革命に至る長期的流れと合わせて把握すべきである。

要約&学びのポイント解説

第74位「重職心得箇条」佐藤一斎

【どんな本?】

幕末の儒学者佐藤一斎による「リーダーの心構え17箇条」。

西郷隆盛や勝海舟に大きな影響を与えたほか、小泉内閣では総理から全閣僚に配布された。そのリーダーの必読書を、昭和の知の巨人安岡正篤が解説する。

【佐藤一斎が伝えたいこと】

リーダーに必要なことは、主に以下の5点である。

①常に大局を見る余裕を持ち、冷静沈着さと大きな度量を兼ね備える

②仕事が出来なかったり気に入らなかったりしても、部下を信用して仕事を任せ、褒めるべきは褒め、指導すべきは指導し、能力が発揮できる環境を整える

③仕事の重要度と緊急度を正しく見定め、関係者間で情報を共有し、本当に重要な仕事だけを、無駄を省いて効率的に進める

④問題の細かいところに入り込まず、広い視野で多角的に、高い視座で長期的に、深い思考で合理的に判断を下す

⑤時代の大きな流れに逆らわず、古い慣習に縛られず、その時の状況に合わせて柔軟に考え方を変化させる

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第75位「マネジメント」ドラッカー

【どんな本?】

現代経営学の巨匠ドラッカーが、自らのマネジメント論を初心者向けに一冊にまとめた入門書&教科書。

【ドラッカーが伝えたいこと】

現代社会では、主な社会的課題は組織の手に委ねられており、組織を率いるマネージャは社会のリーダー的な階層にある。この組織に成果をあげさせるための手段・機能がマネジメントである。

マネジメントの対象は顧客や市場にとっての価値という「成果」であって、社員ではない。マネジャーは、一人ひとりの強みと知識を生産的なものとし、働き甲斐と自主性を持たせ、成果に繋げなければならない。

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第76位「ユダヤ人の歴史」シェインドリン

【どんな本?】

紀元前6世紀にユダ王国を滅ぼされて以降、国家というものを持たず、ユダヤ教のみでアイデンティティを繋ぎ、現代でも大きな影響力を持っているユダヤ人の歴史を概観する。

【シェインドリンが伝えたいこと】

ユダヤ人は大きな民族の中の少数派以上の立場を持たなかったため、その歴史を詳述するのは困難である。しかし、ユダヤ人の永続性やその多様性は注目に値する。

約2500年前に祖国を失ったユダヤ人は、中東・ヨーロッパ・北アフリカ、そして近代ではアメリカ大陸に離散し、概ね差別・迫害されていたが、その人的ネットワークや知的資源、金融資産等をもとに、大きな影響力を行使したケースもある。

私(=著者)はユダヤ人であるが、自分達が種々の伝統を維持しながらも、それぞれの国家や文化に適応しつつ、しかも互いに影響しあってきたことに関心を持っている。歴史を学ぶものは、より広い視野を手に入れるために、様々なテーマに関心を持つべきだ。

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第77位「モンゴル帝国の歴史」杉山正明

【どんな本?】

膨張政策を取る国家の「あるある」がふんだんに詰まったモンゴル帝国の歴史を、単なる事実の羅列ではなく、ストーリーとして語る名作。

【杉山正明が伝えたいこと】

モンゴル帝国は13世紀という時代において、陸と海にまたがる壮大な世界支配システムを構築した。

これは歴史上特異なことであるが、その本質を理解するためには、ヨーロッパや中国の視点からモンゴルを眺めるのではなく、モンゴル帝国主体の視点で歴史を見る必要がある。

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第78位「歴史の大局を見渡す」ダラント

【どんな本?】

全11巻に及ぶ歴史書『文明の話』を著し、ピュリツァー賞を受賞したデュラント夫妻が、政治・経済・戦争・宗教等のテーマで、人類の歴史を巨視的に俯瞰する。

【ダラントが伝えたいこと】

歴史を「巨視的に」見ると、現在の世界の状況や将来の見込み、人間の性質、国家の行動について理解が進む。

人類は現在も多くの問題を抱えているが、過去の文明がもたらした豊かな遺産を受け継ぎ、新たな文明を築き、次代に伝えているという点においては、進歩していると言っていいだろう。

目下進行中の「資本主義vs共産主義」については、以下2つを心得て制御すべきである。

・経済力が平均以下の者だけが平等を求め、自分の優れた能力に気づいている者は自由を求める。 ・経済力や能力が平均以下の人間は、宗教で慰めを得るか、共産主義で平等を求めるかのどちらかだ。

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第79位「孫子」孫武

【どんな本?】

クラウゼヴィッツ『戦争論』と並ぶ兵法書の最高峰。原文はわずか6,000字に過ぎないが、2500年以上の時を超え、ビル・ゲイツや孫正義も愛読。

【孫武が伝えたいこと】

戦争の本質は、情勢分析と詭道(だまし討ち)である。

自軍と敵軍の状況を的確に分析・比較すれば、事前に勝敗は分かる。また、戦うにしても、戦争は莫大なコストがかかるため、その後の国家運営を考えれば、自軍の損害は最小化すべきである。そのためには詭道を駆使することを避けて通れない。

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第80位「福翁百話」福沢諭吉

【どんな本?】

福澤諭吉が1896年から1897年にかけて新聞「時事新報」に連載した100のエッセイ集。

自宅に来た客人に対して話した数々の「生き方論」を福澤自身が文字に起こしたもの。論客福沢諭吉が、世の中の森羅万象を斬りまくる!

【福沢諭吉が伝えたいこと】

人類の歴史は浅く、文明も人間の知徳も甚だ不十分である。しかし、少しずつ前進していることは間違いない。

遥か宇宙から見れば、今を生きる人類など小さな存在ではあるが、学問をし、社会的にも経済的にも独立し、健康に留意し、他人と調和して懸命に生きて文明を前に進めることは尊く、人間にしかできないことである。

中でも教育は大切である。 学校で学問を修めて社会に出ることは、武術において基本的な「型」を学ぶことに等しいのだから、貴賤・貧富・男女にかかわらず、子供には金を惜しまずに教育を施すべきだ。ただし、人の能力はある程度遺伝で決まるのだから、生まれ持った能力を全て正しく開花させるのが教育であると心得るのが正しいだろう。

人付き合いにおいては、完璧な人間など存在しないことを肝に銘じ、自らの品格と教養を磨きつつ、他人の欠点は咎めず磊落に受け入れるくらいの度量が必要である。

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