【人事部長の教養100冊】おすすめ年間ランキング(2021年版)

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一般企業に入社以来、経営・財務・営業・人事・海外事業・役員秘書等を経験し、現在は約30名の部下を持つ人事部門のマネージャです。

「才徳兼備」を目指す部下に紹介している「骨太の教養本100冊」を、順次web上にも公開しています。

慶應義塾大学経済学部卒業、シカゴ大学経営大学院修了(MBA)、米国公認会計士。

このページでは、本メインサイト「人事部長の教養100冊」のうち、閲覧数の多い教養本をランキング形式でご紹介します。
「全部読んでる時間なんてないよ!」という方は、要約&分かりやすい解説へのリンクをご利用ください!
  1. 「愛するということ」エーリッヒ・フロム
  2. 「菊と刀」ルース・ベネディクト
  3. 「昭和16年夏の敗戦」猪瀬直樹
  4. 「夜と霧」ヴィクトール・フランクル
  5. 「幸福論」アラン
  6. 「茶の本」岡倉天心
  7. 「貞観政要」太宗(李世民)
  8. 「代表的日本人」内村鑑三
  9. 「武士道」新渡戸稲造
  10. 「戦略的思考とは何か」岡崎久彦
  11. 「自省録」マルクス・アウレリウス・アントニヌス
  12. 「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ
  13. 「これからの「正義」の話をしよう」 M・サンデル
  14. 「学問のすすめ」福沢諭吉
  15. 「幸福論」ヒルティ
  16. 「銃・病原菌・鉄」ジャレド・ダイアモンド
  17. 「自助論」サミュエル・スマイルズ
  18. 「フランクリン自伝」ベンジャミン・フランクリン
  19. 「幸福論」ラッセル
  20. 「人生の短さについて」セネカ
  21. 「文明論之概略」福澤諭吉
  22. 「プロフェッショナルの条件」ピーター・ドラッカー
  23. 「国家」プラトン
  24. 「修身教授録」森信三
  25. 「21 Lessons」ユヴァル・ノア・ハラリ
  26. 「アメリカにおけるデモクラシーについて」アレクシ・ド・トクヴィル
  27. 「氷川清話」勝海舟
  28. 「7つの習慣」スティーブン・コヴィー
  29. 「福翁自伝」福澤諭吉
  30. 「経営者の条件」P・ドラッカー
  31. 「君主論」ニッコロ・マキャヴェリ
  32. 「ユートピア」トマス・モア
  33. 「韓非子」韓非
  34. 超入門「失敗の本質」鈴木博毅
  35. 「生きがいについて」神谷美恵子
  36. 「方法序説」ルネ・デカルト
  37. 「論語と算盤」渋沢栄一
  38. 「生き方」稲盛和夫
  39. 「嫌われる勇気」岸見一郎/古賀史健
  40. 「運命を創る」安岡正篤
  41. 「菜根譚」洪自誠
  42. 「人を動かす」デール・カーネギー
  43. 「南洲翁遺訓」西郷隆盛
  44. 「ガリア戦記」ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)
  45. 「道をひらく」松下幸之助
  46. 「幸福について」アルトゥール・ショーペンハウアー
  47. 「マネジメント」ピーター・ドラッカー
  48. 「二コマコス倫理学」アリストテレス
  49. 「饗宴」プラトン
  50. 「言志四録」佐藤一斎
  51. 「昨日までの世界」ジャレド・ダイアモンド
  52. 「アメリカの鏡・日本」ヘレン・ミアーズ
  53. 「論語」孔子
  54. 「歴史とは何か」E・H・カー
  55. 「逝きし世の面影」渡辺京二
  56. 「ソクラテスの弁明」プラトン
  57. 「重職心得箇条」佐藤一斎
  58. 「老子」「荘子」
  59. 「人物を修める」安岡正篤
  60. 「歴史の大局を見渡す」ウィリアム・ダラント
  61. 「アンダルシーア風土記」永川玲二
  62. 「モンゴル帝国の興亡」杉山正明
  63. 「孫子」孫武
  64. 「歴史入門」フェルナン・ブローデル
  65. 「人体600万年史」ダニエル・リーバーマン
  66. 「ユダヤ人の歴史」レイモンド・シェインドリン
  67. 「宋名臣言行録」朱熹
  68. 「プラグマティズム」ウィリアム・ジェイムズ
  69. 「遺伝子の社会」イタイ・ヤナイ
  70. 「進化は万能である」マット・リドレー

「愛するということ」エーリッヒ・フロム

「愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意志であり技術である」「自分自身を愛せない者は、他の誰も愛せない」と説く、実践的な愛の哲学。

【作者が伝えたいこと】

愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意思であり技術である。愛とは「自分が」「意識的に」相手を尊重し、その生命と成長を積極的に気にかけることで、自分自身と一体になることである。

よって、自分のことを愛せない人には、他の人も愛せない。愛を性欲やチームワークの一形態と見るのは不健全である。

【こんな人におすすめ】

欧米人の考える「愛」を分析的・実践的に理解したい人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「菊と刀」ルース・ベネディクト

日本人は「恥」の文化、欧米は「罪」の文化と綺麗な二元論で日本を論じたロングセラー本。

【作者が伝えたいこと】

日本人の思考・言動が欧米人にとって不可解なのは、根本にある行動規範が、
・他人から受けた施しをどう返すかという「恩」と、
・他人からどう見られるかという「恥」
に立脚しているからだ。

つまり、行動規範に常に他人が存在する故に、その他人によって言動が相対的に変化するのである。欧米人にはそれが不可解に見えるのだ。

【こんな人にオススメ】

現代では薄れてしまった「日本人らしさ」を、「日本礼賛!」のような軽薄な視点ではなく、客観的かつ冷静な視点から理解したい人。

「昭和16年夏の敗戦」猪瀬直樹

首相直轄の「総力戦研究所」は対英米戦のシミュレーションで日本必敗を結論付けていた。それなのに、何故日本は戦争への道を進んでいったのか。主に開戦直前の半年を描き出す(ノンフィクションです)。

【作者が伝えたいこと】

日本政府が開戦決定へと至ったプロセスと並行して、首相直轄の「総力戦研究所」が対英米戦のシミュレーションを行い、日本必敗の結論を得ていた。

つまり冷静に「日本はアメリカに勝てない」と考えていた人々もいた。日本人全員が軍国主義で頭がおかしかったわけでも、軍部だけが独走したわけでも、能力的に劣っていたわけでもない。

ではなぜ、日本は戦争へ突き進んでいったのか。

「総力戦研究所」という側面から見れば、研究所の結論は若手がしがらみのない中で得たもので正確だった一方、報告を受けた内閣は全員が組織の代弁者であり、誰も責任を取ろうとしなかったからだ。

【こんな人にオススメ】

組織の「意思決定」に関心のある人。制度や仕組みが意思決定に与える影響について考察を深めたい人。

 

「夜と霧」ヴィクトール・フランクル

極限状態の人間を考察対象とすることで、人間の根源(生き方、モラル、真善美の判断)に迫る。多くの欧米人が「生涯の一冊」に挙げる大ベストセラー。原題 は「それでも人生にyesと言う」。

【作者が伝えたいこと】

強制収容所という極限状態で生き延びたのは、体の強い者でもなく、歳の若い者でもなく、明日への希望と生きる意味を見失わなかった者だ。人間がどう生きるかを決めるのも、また人間である。

【こんな人にオススメ】

「人類は負の歴史から何が学べるか」「人の生きる意味とは何か」に関心のある人。生涯の一冊に出会いたい人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「幸福論」アラン

「人生とはつらく、しんどいもの」という前提を受け入れた上で、何をどうすれば幸せを感じられるのかを、実例を交えながら分かりやすく説く、いわゆる「3大幸福論」のうちの一つ。

【作者が伝えたいこと】

人生というものは、元来しんどく、つらいものだ。何もしなければ悲観主義が真理である。必要なのは、信じ、期待し、微笑むことだ。幸せになれるかどうかは、自分の心持ち次第。幸福は自分で作るものだ。

あなたが上機嫌でいれば、周囲の態度も変わる。誰でも、不機嫌になったりかっとなったりしたことを恥じるからだ。あなた自身は不機嫌になって人生を台無しにしてはいけない。

【こんな人におすすめ】

なんとなく満たされない人。不機嫌になることが多い人。「人生は何でこんなにつらいのだろう」と思っている人。

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「茶の本」岡倉天心

明治の中頃、「茶道」を主題に、日本人の高い精神性・謙虚さ・自然とシンプルさを愛する東洋的な心を欧米に紹介した「日本の文化」論。

【作者が伝えたいこと】

アジアで生まれた茶の文化は、全世界に敬意を持って受け入れられた、唯一の東洋の儀礼である。茶という面において、東洋は明確に西洋より優れている。

【こんな人におすすめ】

日本人の美意識と世界観を理解したい人(特にグローバルで活躍されていて、日本人としてのアイデンティティを問われる場面の多い人)

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「貞観政要」太宗(李世民)

中国史上有数の名君の一人と称えられる唐の太宗の言行録で、帝王学の教科書。元のフビライ・ハン、明の万暦帝、清の乾隆帝の他、源頼朝、徳川家康や明治天皇もこれに学んだ。

【作者が伝えたいこと】

天下を治めるには「徳」が最も大切である。リーダーは常に謙虚に自らを律しなければならない。

【こんな人におすすめ】

「リーダーの必読書」を読んでみたい人。リーダーに普遍的に求められる能力について知りたい人。

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「代表的日本人」内村鑑三

日本における代表的な「リーダー&インフルエンサー」を、明治の初めに聖書との比較で欧米列強に紹介した「徳に基づく日本型リーダーシップ論」。

【作者が伝えたいこと】

欧米の皆さん!日本にもこんなに素晴らしい「徳に基づくリーダー」がいますよ!どうか分かってください!

【こんな人におすすめ】

グローバル社会において、日本人本来の「リーダーシップスタイル」を理解したい人。

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「武士道」新渡戸稲造

明治の初め、外国人学者から宗教教育のない日本でどうやって道徳教育が授けられるのか」と問われたことをきっかけに執筆した「日本の道徳」論。

【作者が伝えたいこと】

欧米のみなさん!日本にもしっかりした道徳観がありますから、対等に付き合ってくださいね!

【こんな人におすすめ】

グローバル社会において、日本人本来の「徳」や「精神」を理解したい人

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「戦略的思考とは何か」岡崎久彦

日本の取るべき外交戦略を、日本の地理・歴史(=地政学)から論理的に紡ぎ出す名著。

【作者が伝えたいこと】

日本は地理的に見ても歴史的に見ても、アングロサクソン(米英)と手を組む他に道はない!(ロシアや中国と手を組むことはあり得ない!)

【こんな人におすすめ】

日本の地政学的立ち位置を、論理的に理解したい人。中国の拡大に伴い、日本がどのように振る舞うべきか、ヒントが欲しい人。

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「自省録」マルクス・アウレリウス・アントニヌス

ローマ帝国五賢帝の一人であり、後期ストア派を代表する哲人でもあるマルクス・アウレリウス・アントニヌスが、多忙な公務の中、ひたすら自分の内面を見つめ、戒め、己を律する言葉を綴った個人ノート。

【作者が伝えたいこと】

人の為すべきことは、大きく言えば、以下2つである。

①宇宙の正道(真の心で、善きことを、美しく為すこと)に基づいて、社会に尽くすこと

②自分の感情を理性で制御し、心の安寧を維持すること。制御できるものだけを制御し、その他(死・病気・貧困・評判・他人など)は気にしないこと。

【こんな人におすすめ】

現実的な困難に直面していている人。ローマ皇帝が、いかに虚栄心や他人からの批判といった外的要素を制御し、自分の内面に厳しい現実を生き抜く勇気や考え方を持ったかを知りたい人。

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「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ

人類は「認知革命」により地球の主となり、「農業革命」と「科学革命」を経て小民族の集合体から現代のグローバルな社会を形成し、現代では遺伝子工学等で生物学的限界を超えようとしている。人類は一体何になりたいのか。

Facebook創設者のM・ザッカーバーグや、「昨日までの世界」の著者J・ダイアモンドも絶賛した大ベストセラー!

【作者が伝えたいこと】

現生人類は「宗教・国家・法律」などの虚構を生み出し、それを言語で伝達するという手段を(恐らく何らかの脳の突然変異で)得て以降、地球の主となる。

しかし、その進化は場当たり的で、短期的な利益(生存・快楽)を追求する歴史である。農業を開始して摂取カロリー量は増えたかもしれないが、それは単一作物への過度な依存や、定住による感染症リスクなどを新たに生み出した。

その後、紀元前1000年紀に登場した「①貨幣、②帝国、③宗教」という3つの普遍的な秩序は、世界をグローバル化する役割を果たす。

しかし、人類が以前より幸せになったかは定かではない。人間は単に遺伝子の乗り物だと考えるなら、そもそも人類に幸せなどない。また、物量が人間を幸せにしないことは社会学者が証明済みだ。「幸せは自分で決める」とするのは現代個人主義の特徴だが、幸せが主観的なら、古代より現代の方が幸せと誰が言えるだろうか。

人類は遺伝子工学等により、ホモ・サピエンスの生物学的限界を超えようとしている。私たちが問うべきは「私たちは一体何になりたいのか」ということだ。

【こんな人におすすめ】

人類の歴史を(年号や出来事の羅列ではなく)長期的・巨視的に俯瞰したい人。人類がどのような歩みで現在に至り、今後どうなるのかに関心のある人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「これからの「正義」の話をしよう」 M・サンデル

ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”で有名なサンデル教授が「正義」について語る。NHK「ハーバード白熱教室」とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー。

【作者が伝えたいこと】

正義に対する考え方は大きく3つある。①功利主義(社会全体の幸福を最大にする)、②自由主義(個人の選択の自由を尊重する)、③共同体主義(社会の共通善を信じる)がそれだが、私は③の立場を取る。

【こんな人におすすめ】

「正義とは何か」を体系立てて理解したい人

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「学問のすすめ」福沢諭吉

長く続いた封建社会と儒教思想から脱し、近代民主主義国家に相応しい市民への意識改革を促す大ベストセラー啓蒙書。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずというフレーズで有名。

【作者が伝えたいこと】

時代は変わった。日本は古臭い儒教思想や慣習を捨て、西洋に学び、社会契約を基礎とした法治国家を打ち立て、独立を守らなければならない、

そのためには、各個人も旧習を捨て、学問をしなければならない。人と交わり、様々な事物に関心を持ち、議論を交わし、自由に財産や地位を追求できる環境の中でこそ、社会は発展していくのだ。

【こんな人におすすめ】

福澤諭吉に関心のある人。明治日本人の大局観と人間観に触れたい人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「幸福論」ヒルティ

ストア哲学とキリスト教をベースに、「仕事と愛と理性」を通じて幸せに辿り着くための具体的手法を紹介する。

【作者が伝えたいこと】

「道徳」「教養」「愛」「誠実」「健康」を身に付け、「欲望」「嫌悪」「怒り」「不機嫌」を制御し、「病気」「死」「貧困」を現実として受け入れよ。

その上で、「仕事」に打ち込め。人間の幸福の最大部分は、絶えず続けられる仕事と、そこから生まれる「喜び」や「やりがい」である。「財産」「名誉」「地位」は人を決して幸せにしない。

【こんな人におすすめ】

「仕事」を自分の人生の一つの柱とし、幸せの源泉にしたいと願う人。

周囲や自分の感情に振り回されがちで、それが嫌だと思っている人。自分自身を理性で制御する術を知りたい人。

お金・快楽・社会的地位では、人は幸せになれないと感じている人。それに代わって何を追い求めればよいか、まだ自分の中で考え方が整理されていない人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「銃・病原菌・鉄」ジャレド・ダイアモンド

「なぜ銃と病原菌と鉄でインカ帝国を征服したのがヨーロッパ人だったのか、何故その逆ではなかったのか」という疑問を「単なる地理的な要因」と喝破した、地理学・進化生物学・文化人類学等を横断するマクロヒストリーのベストセラー。

【こんな人におすすめ】

人類の歴史を(年号や出来事の羅列ではなく)長期的・巨視的に俯瞰したい人。歴史学のほか、地理学・進化生物学・言語学等にも関心のある人。

【作者が伝えたいこと】

歴史は、異なる人々によって異なる経路をたどったが、それは、人々のおかれた環境の差異によるものであって、人々の生物学的な差異によるものではない。

人種による生物学的な優劣は存在しない。過去500年間、世界を支配したのがヨーロッパ人であったのは、ヨーロッパ人が生物学的に優れていたわけではなく、単に地理学的要素(気候・地形等)に過ぎない。

①生産性の高い穀物・家畜の存在による人口増加(栽培化・家畜化しやすい野生種はユーラシア大陸に偏在していた)
②技術・文字・政治システム等の発明・伝播と相互交流によるブラッシュアップ(同緯度帯が東西に長く大きなユーラシア大陸は人口が多く、競合する社会の数も多かったため、技術の発明や改良に有利だった)
④病原菌への耐性(ユーラシア大陸は人口稠密で人間が家畜と近い距離にいた)

これらの要素を背景に、長い歴史を経てたまたまヨーロッパ人が銃・病原菌・鉄を手にし、他大陸を支配下に置いていったのである。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「自助論」サミュエル・スマイルズ

欧米人300人の成功談を集めた自己啓発本の古典。序文の「天は自ら助くる者を助く(Heaven helps those who help themselves)」という言葉が特に有名。日本では「西国立志編」という名前で発刊。トヨタグループの創始者である豊田佐吉や、サッカー元日本代表の本田圭佑も愛読。

【こんな人におすすめ】

何となく惰性で過ごしてしまっていて、自らを奮い立たせたいと思っている人。

【作者が伝えたいこと】

財産も地位も天賦の才能もない人間でも、他人に頼らず独力で、勤勉と節約によって成功できる!

要約&学びのポイント解説はこちら!

「フランクリン自伝」ベンジャミン・フランクリン

アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンの自伝。自己啓発本の元祖。勤勉・倹約、科学的探究心、合理主義でいかに自分は成功したかを説く。「おじさんの自慢話」ジャンルの最高峰。

【作者が伝えたいこと】

節制・勤勉・誠実・謙虚といった「人徳」を身に付けた者こそが、社会の役に立てる。

【こんな人におすすめ】

アメリカ人が尊敬する人物像を知りたい人、欧米人が考える道徳を知りたい人、自慢話が苦にならない人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「幸福論」ラッセル

第一部で回避すべき「不幸の源泉」を、第二部で追うべき「幸福の源泉」を説明する、三大幸福論の中で最も論理的な作品。

【作者が伝えたいこと】

幸福は、ごく少数の例外を除き、熟した果物のように、自然と口の中に落ちてくるものではない。人は自発的かつ主体的に不幸を「回避」し、幸福を「獲得」しなければならない。

この世の不幸を産み出す源泉は「悲観主義」「競争」「過度の刺激」「精神的疲労」「嫉妬」「罪悪感」「過度な自意識」そして「世間からの評価」である。

特に仕事は大切である。熱意を持って社会に役立つ仕事をし、それに健全な誇りを持つことが、幸福の直接の源泉となる。その熱意は、自分の能力と仕事への自信から生まれるし、その自信は周囲に与え、そして与えられる愛情から生まれる。

幸せになるために避けるべき最大のものは過度な自意識だ。私たちは自分たちの仕事の意義を過大評価し、自分自身の存在意義も過大評価し、不当に興奮し、不当に緊張している。いいことなど一つもない。そのような人は、宇宙全体の中に自分を位置付けるような「均衡の感覚」を養うべきだ。

【こんな人におすすめ】

幸福になるためには、何を回避し、何を獲得しなければならないかを、論理的に理解したい人。

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「人生の短さについて」セネカ

古代ローマの哲学者セネカが説く「主体的な時間管理論」。愚人は無意識のうちに周囲に時間を奪われるが、賢人は過去の英知に学ぶことで、人生を豊かにする。

【作者が伝えたいこと】

凡人は忙しく過ごすことで、考えることから逃げている。賢人は欲望や見栄や怠惰に惑わされず、静かで落ち着いた生活の中で、先人たちから受け継いだ学問的財産を次の世代に渡す仕事に打ち込むべきだ。

【こんな人におすすめ】

時間をうまく使えていない人(orその意識すらない人)、他人に流されがちな人、時間を持て余してしまう人

要約&学びのポイント解説はこちら!

「文明論之概略」福澤諭吉

明治初期、日本が欧米列強に伍して独立を守っていくには、理想はともかく、現実論として何が必要かを説いた渾身の一冊。福澤の著書の中では、最も学問的な体裁が整っていると言われている。

【作者が伝えたいこと】

日本は「徳」の分野では西洋に負けていないが、文明・学問・技術という「才(=智恵)」では完敗している。日本人は徳川幕府にいいように飼いならされてしまい、独立自尊の気概がない。江戸時代には文明の進歩はほとんど無かった。

攘夷も軍拡も国体論もキリスト教も儒教も役に立たない。早急に国民が智恵を付け、西洋文明に追い付かねば、日本の独立は危うい。

確かに、一国の独立など、人間の智徳からすれば、些細な事柄である。しかし現実の国際政治の有様では、そこまで高遠な議論はできないのだ。国も人もなくなれば、日本の文明も成り立たないではないか。本書は今の日本を考え、今の日本の急に応じて説いたものであり、永遠に通用する深遠な見解などではない。

【こんな人におすすめ】

幕末から明治の日本が、欧米を当面のターゲットと定め、自らの歴史と慣習の一部を否定してでも文明化を選んだ過程を知りたい人。論客福澤諭吉の歯切れのいい、痛快な自己批判に触れてみたい人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「プロフェッショナルの条件」ピーター・ドラッカー

現代マネジメント思想の巨人ドラッカーが、これまでの著作から「自己成長」や「自己実現」に関するエッセンスを抜き出し加筆・削除・修正した「ドラッカーによるドラッカー入門書」。

【作者が伝えたいこと】

現代は知識社会で、専門知識が価値の源泉になっているが、それらを総合・統合するには人間力全般の向上が欠かせない。

目の前の事象を、自らの座標軸の中で正しく位置付けられるようなゼネラリストこそ、この知識社会では必要になる。

そのためにはまず、自己をマネジメントすることだ。常に理想を追い求め、高い志を持ち、自分の強みを特定の分野に集中して成果を出す。最終的には「自分は何によって憶えられたいか」を意識しなければ、人生を無駄にすることになる。

こんな人におすすめ】

ドラッカーを初めて読む人、経営学の古典に触れたい人、仕事をしているあらゆる人

要約&学びのポイント解説はこちら!

「国家」プラトン

西洋哲学の源流であるプラトンの代表作で、最重要哲学書の一つ。副題は「正義について」。人はどう生きるべきかを、対話形式で平易に語る。かの「イデア論」も、本書の中で展開される。

【作者が伝えたいこと】

正義とは「理性と勇気が、醜い欲望を制御する」という秩序を受け入れることである。

【こんな人におすすめ】

哲学の基本中の基本を学びたい人、自分の生き方を確立したい人、イデア論に関心のある人

要約&学びのポイント解説はこちら!

「修身教授録」森信三

昭和の大哲学者森信三が、戦前の師範学校で16~17歳の生徒を対象に担当した「修身」の授業録。

※「修身」とは旧制の学校の道徳に関する教科のこと。英語でいう「Moral Science」で、福沢諭吉が日本語に訳出。福沢著『学問のすすめ』では、「修身学とは身の行いを修め、人に交わり、この世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり」と定義されている。

【作者が伝えたいこと】

人生に二度目はない。自分の力を常に余すところなく発揮し、目の前の仕事に打ち込み、懸命に生きることこそ「修養」である。

病気にしても出会いにしても、自分の制御が及ばない要素は天命として粛々と受け入れ、感謝することが最善の態度である。

【こんな人におすすめ】

戦前の「修身」の授業の雰囲気を感じたい人、自分の生き方や振る舞いについて一度自省したい人、小学校教諭を目指している人

要約&学びのポイント解説はこちら!

「21 Lessons」ユヴァル・ノア・ハラリ

『サピエンス全史』で人類の過去を、『ホモデウス』で未来を描いたユヴァル・ノア・ハラリが、ついに現在に焦点を当てる。テクノロジーが急激に発展するいま、私たちは何を考え、何を為すべきか。21世紀の知の巨人が放つ至極の一冊。

【作者が伝えたいこと】

AIとバイオテクノロジーとビッグデータの融合により、社会は変化する。

大勢の「無用者」が生まれ、データを制する者が富や権力を制し、人間の心は全てアルゴリズムで把握され、説明されるであろう。

これらはグローバルな課題である。宗教やナショナリズムは何の役にも立たない。人間は謙虚に、これらの課題に向き合わなければならない。

これまでの歴史において、人々は宗教やナショナリズムのような「物語」を信じることで、人生の意味を見出してきた。一方、自由意志は生きる意味を自分に求め、仏教は生きる意味を追わないことにした。しかし今後は、アルゴリズムが人間の生化学的反応をすべて把握するようになるだろう。

人類は何に対して言い切る意味を見出すのか。人類に残された時間は少ない。

【こんな人におすすめ】

AI・バイオテクノロジー(BT)・ビッグデータにより、人類にはどんな課題が待ち受けるのかに関心がある人

「アメリカにおけるデモクラシーについて」アレクシ・ド・トクヴィル

数多くの欠陥を抱えながらも、「一部の知識階級が蒙昧な民衆を支配する」というヨーロッパの常識を打ち破り、民衆自身が自由と権利を実現して国力を高めるアメリカの強さを分析した名著。

【作者が伝えたいこと】

デモクラシー(多数派支配の民主主義)は構造的欠陥を多数持つが、全体としてそれ以上の「成果」を出すことができる。

アメリカのデモクラシーに貢献している要素は主に以下の3つであり、影響力は(1)<(2)<(3)である。

(1)建国の諸条件
身分差のない平等さ、開拓で得た独立心、成功欲、権利意識

(2)法制の影響
連邦制、地方自治の諸制度、司法制度(特に陪審制度)

(3)習俗
政教分離、実利重視、政治への参加による経験教育

【こんな人におすすめ】

アメリカの強さの神髄を理解したい人。19世紀のヨーロッパ人がアメリカをどう見ていたかに関心のある人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「氷川清話」勝海舟

新聞や雑誌に掲載された勝海舟の談話を、明治25~31年頃に吉本襄(のぼる)がまとめたもの(ただし、吉本は編集時に原文をかなり書き換えており、戦後になって文芸評論家の江藤淳や歴史家の松浦玲が再編集した)

【作者が伝えたいこと】

政治に必要なのは至誠奉公の精神だ。明治維新後の政治家にはその精神がなく、嘆かわしい。維新で近代化と言っているが、幕府時代の方が良かったことも多いのではないか。

【こんな人におすすめ】

幕末にあっては幕府の高官、維新後にあっては明治新政府のアドバイザーという、これ以上ない高い視点・広い視野を持つ勝海舟の「大局観」に触れてみたい人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「7つの習慣」スティーブン・コヴィー

20世紀最強の自己啓発本。過去の成功に共通する法則を見出し、整理したもの。中でも重要なのは「高潔な人格」と「信頼に基づくWin-Winの人間関係」であると説く。D・カーネギー著「人を動かす」と並ぶ世界的大ベストセラー。

【作者が伝えたいこと】

人生の成功に必要なのは、テクニックではなく、高潔な人格(誠実・謙遜・忠実・節制・勇気・正義・忍耐・勤勉など)そのものであり、それは自然の摂理である。

その高潔な人格を身に付けるためには、自分の進むべき道やゴールを明らかにし(知的創造)、意識的に時間とパワーを投下してそれに近づくこと(物的創造)が必要になる。また、外部からの刺激と自分の反応の間にスペースを置き、自分の反応に全責任を負わなくてはいけない。

自分の人格に自信を持つことで初めて、臆することなく他者と信頼関係を築くことができる。共感による傾聴によって相手の立場に立ち、単なる勝ち負けではなく、相手も自分も高められるような第三の道を見付けることで、あなたの人生はより豊かになる。

【こんな人におすすめ】

人生を何となく漫然と生きているなあと思っている人、何らかの目標や行動指針を持ちたいと思っている人、自分自身や他者との関係に悩みを抱えている人。

要約&学びのポイント解説はこちら!

「福翁自伝」福澤諭吉

明治の大思想家、福沢諭吉の自伝。福澤の口述を新聞記者が文字に起こして連載した、明治版「私の履歴書」全15編。西洋の「フランクリン自伝」と並ぶ自伝文学の名著。

【作者が伝えたいこと】

私は昔から身分制度や因習を非合理だと思っていた。自分は下級武士だったので、金も権力も全くなかったが、学問一つで世の中に貢献できるまでになった。

幕府の門閥制度鎖国主義は嫌い。でも勤王家は幕府以上の鎖国攘夷。だからじっと中立独立を決め込んでいたのだ。

好き!→お酒、タバコ、運動、独立、勉強

嫌い!→攘夷、封建制度、儒教、借金、役人、血

【こんな人におすすめ】

福澤諭吉に関心のある人。幕府側でも新政府側でもない視点から明治維新を知りたい人。慶應に入りたい人(?)。

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「経営者の条件」P・ドラッカー

「自分自身のマネジメント」を解説したドラッカーの代表作。経営書の古典中の古典。経営者でなくとも、成果の出し方という点で、あらゆる人の参考になる。

【作者の伝えたいこと】

エグゼクティブ(経営者、知的労働者、マネージャー)の仕事は成果をあげることであり、その能力は後天的に修得できる。

時間を有効に使い、常に目的を意識し、自分と周囲の強みを活かし、最も重要なことに集中することが成果に直結する。

知識やスキルは重要だが、エグゼクティブの自己開発とは、真の人格の形成でもある。成果をあげることができるエグゼクティブは、知識や作業に留まらず、人格を形成し、自らの使命を認識することで、組織への貢献と自己実現の双方を実現するようになる。

【こんな人におすすめ】

ドラッカーを初めて読む人、経営学の古典に触れたい人、初めて管理職に就く人

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「君主論」ニッコロ・マキャヴェリ

非常時の君主に必要なのは、宗教的倫理や道徳に制約されない「ライオンのような勇猛さと狐のような狡猾さ」であり、君主は軍事と権謀術数に専念せよと説く超現実的政治論。※あくまで「非常時」のリーダーシップ論であることに注意

マキャヴェリズムの言葉を生み、ローマ教皇庁によって禁書目録に加えられた。

【作者の伝えたいこと】

非常時の君主に必要なのは、宗教的倫理や道徳に制約されない「ライオンのような勇猛さと狐のような狡猾さ」であり、君主は軍事と権謀術数に専念せよ。

【こんな人におすすめ】

非常時の「あるべきリーダーシップ」に関心のある人、管理職になりたての人

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「ユートピア」トマス・モア

イギリスの法律家・人文主義者トマス・モアが書いた、架空の国「ユートピア」の見聞録。第一巻では当時のヨーロッパ社会を直接批判し、第二巻では理想的な社会であるユートピアを描写することで、間接的に当時のヨーロッパ社会を批判している。

【作者が伝えたいこと】

ユートピアでは、よく議論されて制定された法律のもと、私有財産は無く、全てのものは共有され、全国民が家族のように幸せに暮らしている。

物資は多く産出され富んでおり、貧富の差はなく、社会保障や医療、教育も充実していて、国民は健康で長生きである。労働は一日6時間でよく、信教の自由は保障され、不浄な仕事は奴隷に任される。

何故このようなことが可能かと言えば、国民全体に、自分の利益より公共の利益を優先させる教養と徳が身についているからだ。

足ることを知らず、傲慢かつ貪欲で、私利私欲の塊とも言えるヨーロッパ人では、到底ユートピアのような国を築くことはできない。私利私欲のないユートピアでは、犯罪も恐怖も労苦も存在しない。

ユートピアこそ本当のコモンウェルス(公共繁栄)であって、ヨーロッパのそれは単なる個人繁栄に過ぎないのだ。

【こんな人におすすめ】

ヨーロッパの文化や歴史に興味のある人、「理想郷」と聞いてワクワクする人、オーウェルの『1984年』を読んで面白いと思った人

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「韓非子」韓非

徳で国家を統治する儒家思想に対し、乱世には「人間は利己的で打算的」であることを前提に、徹底した法治主義・信賞必罰が必要と唱える。秦の始皇帝も感銘を受けた非常時のリーダーシップ論。西の「君主論」、東の「韓非子」とも言われる。

【作者が伝えたいこと】

儒家は「徳」や「礼」を重視するが、世の中の大多数の人間にとっては、そのような高尚な理想など実現できない。平均的な君主が、平均的な人々を治めるだけである。

平均的な君主が国を治めるには、法律を整備し、徹底的に臣下の仕事を管理し、権力と地位が維持できる仕組みを確立することが大切だ。

そして平均的な人々とは、徹底的に利己的な存在である。妻子でさえも、彼女達に都合が良ければ、自分を裏切るかもしれない。誰も信用などできないのだ。

利己的であることには利点もある。誰でも「人のためにやってあげた」と思うと見返りを求めたくなるが、「自分のためにやったのだ」と思えばそのような雑念はなくなる。

平和で生活水準の低かった古代であれば仁や徳は機能したかもしれないが、今の乱世においては、富が人々の欲望を刺激し、食うか食われるかの状況だ。世の中を「善い」とか「悪い」とか判断しても無益であって、力のみが支配する目の前の現実を見なければならない。

【こんな人におすすめ】

これから管理職になる人、現実的なリーダーシップ論を学びたい人、マキャヴェリの「君主論」に共感した人

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超入門「失敗の本質」鈴木博毅

歴史的名著「失敗の本質~日本軍の組織論的研究~」の入門編。開戦後の日本の「戦い方」を対象に、組織としての日本軍の失敗を分析する。

【作者が伝えたいこと】

旧日本軍が太平洋戦争に負けた主要因は、次のような点である。
・大戦略が欠如していた
・既存の枠組みにとらわれ、ルールチェンジに対応できなかった
・空気を読みあうような硬直的な組織だった
・大本営と現場の距離が遠かった

【こんな人におすすめ】

日本が太平洋戦争に負けた「戦術面」の過ちを知り、企業や団体の運営に活かしたい人。テレ朝系「しくじり先生」が好きな人。

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「生きがいについて」神谷美恵子

ハンセン病施設で医療活動に従事した精神科医神谷美恵子が、苦しみや悲しみの底にあっても、なお朽ちない希望や尊厳を患者の中から見出す。そして、健康な者に「生きる意味」を問う。日常への感謝、生きる力が湧いてくる一冊。

【作者が伝えたいこと】

通常、人は日々を忙しく過ごしている。効率よく生きていくために学問や思索に励み、人生を豊かにするために哲学や芸術に勤しみ、平穏な心で過ごすために宗教を信じる。

しかし、通常の日常生活が送れなくなると、切実な必要に追いやられて、人は「生きるとは何か」「何を生きがいとするか」を問う精神世界に基盤を置くようになる。

そして、自分は天に、神に、宇宙に、人生に必要とされていて、それに対して忠実に生きぬく責任があるのだという使命感を感じ、何かに打ち込むところまで達すると、人は前向きに生きられるようになる。

人間の存在意義は、その利用価値や有用性によるものではない。私たちにできることは、どのような環境にあっても、絶えず新たに光を求め続けることだけである。

【こんな人におすすめ】

日常生活を何となく過ごしてしまっている人、困難・苦難に直面している人、人生に生きがいが見いだせない人、人の生きる意味を考えたい人。

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「方法序説」ルネ・デカルト

「神が無条件で正しい、教会が無条件で正しい」という世界観を打ち破り、人間を起点とする思考方法を主張した、まさに近代哲学の第一歩と言える記念すべき一冊。

【作者が伝えたいこと】

この世の中にある、ありとあらゆる疑わしいものを排除したとしても、その疑っている主体の存在は神ですら否定できない。この事実は誰でも「そうだ」と言える真理であって、思考の第一歩として良い。

【こんな人におすすめ】

哲学の世界に一歩、踏み込んでみたい人。「我思う、ゆえに我あり」が、一体何を言いたいのか気になる人。

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「論語と算盤」渋沢栄一

日本資本主義の父、渋沢栄一が繰り出す「修正資本主義」論。

【作者が伝えたいこと】

天が示す正しくて道理のあること(=論語)と、企業が利潤を求めて活動すること(=算盤)は一致する。つまり、あらゆる企業活動は、暴利を貪るのではなく、広く社会の利益に資するものでなければいけない。

【こんな人におすすめ】

「資本主義の暴走をどう修正すべきか」というテーマに関心のある人。渋沢栄一という人が何故紙幣の肖像に選ばれたかを知りたい人。儒教や論語に興味のある人。

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「生き方」稲盛和夫

「人間が生きる意味とは」「人間はどう生きるべきか」という哲学的命題を、誰にでも分かる言葉で明快に示した大ベストセラー。全人類にオススメ。

【作者が伝えたいこと】

人間が生きる意味は、人格を高めるために倦まず弛まず努力し、この世に来た時より美しい魂を持ってこの世を去ることにしかない。仕事にコツコツ打ち込むことは、人格形成に繋がる深淵かつ崇高な行為である。日々誠実に仕事に打ち込めば、高邁な人格と素晴らしい人生が手に入る。

人生・仕事の結果=考え方(-100~100)×熱意(0~100)×能力(0~100)
熱意は後天的、能力は先天的。考え方はその人の哲学・倫理観・道徳律であり、方向を間違えると自分にも社会にもマイナスの影響を与える。

宇宙には、すべてを進化発展させて善の方向に導こうという力の流れが存在している。人間も「真・善・美」に基づいて日々精進し、ありたい姿を強く思い描けば、必ずそれは実現する。生まれてきた時よりも、少しでも魂を美しくして死んでいくことが、宇宙の意志に唯一叶う生き方であり、生きる意味である。

しかし、人間の核心部分にある「真・善・美」に従って、完全に利他的に生きることは難しい。だからこそ、人間の本能や感性を、知性と理性で制御しようと努める必要がある。

【こんな人におすすめ】

人生の指針が欲しい人、一度じっくり人生を”棚卸し”してみたい人、名経営者が持つ「人生哲学」に触れてみたい人

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「嫌われる勇気」岸見一郎/古賀史健

「全ての悩みは、対人関係の悩みである」と喝破し「自分を変える勇気付け」を後押しするアドラー心理学の入門書。フロイト・ユングの陰に隠れた巨匠を日本に紹介した大ベストセラー。

【作者が伝えたいこと】

人間関係が上手くいかないとき、理由を自分の外側に求めてはいけない。原因は必ず自分の中にある。

例えば親と上手くいかない原因を、過去の厳しい指導に求めるのは間違えている。親と上手くいかない理由は過去にあるのではなく、自分自身がそれを望んでいるからである。自分が望めば、関係は改善できるのだ。常に自分自身が決定権を持たなければいけない。原因を自分の外側に求める限り、何も変わらない。

承認欲求に振り回されてはいけない。行動原理を自分の外側に求めてはいけない。常に自分自身が行動を決めなくてはいけない。そのためには、周囲から嫌われることを恐れてはいけない。「嫌われる勇気」を持たなければいけない。あなたのことをよく思わない人がいるのは、あなたが自由に生きている証なのだ。

以上のことに留意して、決して自己中心的になることなく、「仕事」「交友」「愛」という3種類の対人関係と向き合い、共同体の一員として生きていかなくてはいけない。その際に重要なのは「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」である。つまるところ、人間の幸福とは共同体に対する「貢献感」なのだ。それは自分自身の主観的な感覚であって、他者から評価されるものではない。だから人間は誰でも、勇気さえ持てば、幸せになることができる。

過去は変えられない、未来は見えない。今、この瞬間を真剣に生きることは重要だ。迷った時には「他者貢献」という導きの星に向かえばいいのである。

【こんな人におすすめ】

人間関係で悩むことが多い人、他人の目や評価が気になってしまう人

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「運命を創る」安岡正篤

昭和の知の巨匠、安岡正篤が「徳」と「修養」の大切さを説く人間学入門。

安岡が、戦後間もなくから1975年までに行った講話が九篇、月刊「プレジデント」所載のインタビュー記事が一篇、それに戦時中に刊行された『経世瑣言』の中から選んだ講話の筆録二篇を加えたもの。

【作者が伝えたいこと】

宇宙はその本質として日々、創造変化している。人間もまた、学問と修養によって、自己を変化させ、世の中の役に立つために日々精進すべきだ。

日本人は終戦後、堕落してしまった。徳や大局を忘れ、経済発展のみにひた走っている。人間の本質的要素は「徳」や「修養」であって、明治以降の近代教育が詰め込んできた「知性」や「技術」は、あればあっただけ良いが、単なる付随的要素でしかない。

政治や外交も堕落している。ソ連・北朝鮮・中国といった共産勢力は日米の離間に躍起になっている。日本人よ、今こそ徳と大局を見つめ直せ。

【こんな人におすすめ】

昭和における知の巨人、安岡正篤の人間学に触れてみたい人。東洋的な修養に関心のある人。

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「菜根譚」洪自誠

混迷する時代において、逆境をいかに乗り切るかを示した処世訓。田中角栄(元総理大臣)、松下幸之助(パナソニック創業者)、五島慶太(東急電鉄創業者)、野村克也(元プロ野球監督)ら、各界のリーダーたちから座右の書として愛されてきた。

【作者が伝えたいこと】

人生で大切なことは、「才能(=スキル)や権力」ではなく「道徳(=人としての正しい道)」である。極端を避け、一歩引いた、自然とともに歩む人生を送ることが、幸福の秘訣である。

【こんな人におすすめ】

人生が何となく充実しておらず、お金や快楽、地位や名誉以外で、何か生きるための指針がほしい人。

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「人を動かす」デール・カーネギー

対人関係を好転させるための具体的なテクニックがふんだんに詰まった世界的大ベストセラー。どれも、コストを掛けず直ぐに実践できる点が人気の秘訣。

【作者が伝えたいこと】

対人関係は、日頃からの心掛けといくつかのテクニックで必ず好転する。知っている人と知らない人では大違い。対人関係の基本は、相手を尊敬すること、そしてそれを態度や言葉で示すこと。それが自分の利益として必ず返ってくる。

【こんな人におすすめ】

とにかく全人類にオススメの一冊。良好な人間関係を構築することで自らを幸せにしたい人、新社会人、これから部下を持つ管理職になる人には特にオススメ。

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「南洲翁遺訓」西郷隆盛

西郷を慕う庄内藩士が、西郷の言行をまとめたもの。西郷は著書を遺さなかったため、西郷の思想を知るための唯一と言ってもよい貴重な一冊。

【作者(西郷隆盛)が伝えたいこと】

正道(正しくて道理のあること)は天が示している。その天を敬い、周囲の人を愛し、自らを謙虚に制御することこそが、人として生きる道である。生きる指針は他者からの評価ではなく、正道に則っているかどうかだ。

【こんな人におすすめ】

幕末~明治という時代が生んだ大偉人の思想・哲学・大局観に触れてみたい人。西郷の名前は知っているし、大河ドラマも見たけど、「どんな人?」と問われてもいまいち漠然としてしまっている人。

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「ガリア戦記」ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)

ガリア征服戦(BC58-)に関するカエサル(シーザー)から元老院への戦況報告。ガリア総督としての戦果・リーダーシップ・正当性を簡潔かつ客観的に綴る。ラテン語文章の模範ともされる。

【作者が伝えたいこと】
ローマの人々よ、ガリア総督に任じられた私(カエサル)は、類まれなるリーダーシップを発揮して、ガリアを平定しています!

【こんな人におすすめ】

「専制的リーダーシップ」を学びたい人、巧みな「自己演出」に関心のある人、カエサル(シーザー)という人に興味のある人

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「道をひらく」松下幸之助

「経営の神様」松下幸之助が、人生を生きる上での大原則をまとめた短編随想集。1968年発刊ながら、今なお多くの人が「座右の書」に挙げる大ベストセラー。

PHP出版によると、女性読者は男性読者の倍。モデル押切もえさんも愛読書としている。

【作者が伝えたいこと(松下哲学のエッセンス)】

宇宙には根源的なエネルギーと自然の理法(不変の道徳と幸福・平和・繁栄)が存在する。人間はそれを体現する特別な存在であるから、以下のようにふるまわなければならない。

個々の天性(能力)を存分に発揮する
・人間同士の礼を失わない
・人生観と信念を持って人生を生きる
・自分は宇宙と社会に生かされていると感謝する

人間は本来的に幸福・平和・繁栄が与えられているのだから、悩みは生まれないはずである。悩みは人間が作っているのだ。

【こんな人におすすめ】

新社会人や自分の人生を再点検したいビジネスパーソン、「偉大な経営者と言えども、考えていることはいたってシンプル」という事実を確認したい人。

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「幸福について」アルトゥール・ショーペンハウアー

「苦悩に満ちた世界を、いかに心穏やかに生きるべきか」を、ドイツの厭世哲学者ショーペンハウアーが一般読者向けに易しく説いたベストセラー。賢者と愚者を比較して論証を薦めるので、自分を賢者側と見る青少年の「中二病」を助長する側面はあるかもしれない。

【作者が伝えたいこと】

私たちは幸福になるために生存しているわけではなく、苦悩の中に投げ込まれた存在である。よって、生にまつわるあらゆる出来事は「苦」なくして語りえないのだから、人は出来る限り快適に心穏やかに生きる技術を身に付けるべきだ。

愚者は日常生活を目的とするから、何かを失った時に不幸になる。賢者は自分の内なる精神世界を目的とするので、不幸になることなどない。

幸福や快楽は欲望としか対にならない幻想のようなもので、主観的かつ移ろいやすい。一方、苦痛や悩みは幻想ではなく実在し、客観的かつ普遍的である。だから、幸福や快楽を追わず、苦痛や悩みを回避するようにすれば、人生は充実する。

【こんな人におすすめ】

人付き合いに疲れてきた人、自分らしく生きたい人、若い頃のギラギラ感から逃れて心穏やかに生活したい40代~50代の男性

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「マネジメント」ピーター・ドラッカー

現代経営学の巨匠ドラッカーが、自らのマネジメント論を初心者向けに一冊にまとめた入門書&教科書。

【作者が伝えたいこと】

現代社会では、主な社会的課題は組織の手に委ねられており、組織を率いるマネージャは社会のリーダー的な階層にある。この組織に成果をあげさせるための手段・機能がマネジメントである。

マネジメントの対象は顧客や市場にとっての価値という「成果」であって、人ではない。マネジャーは、一人ひとりの強みと知識を生産的なものとし、働き甲斐と自主性を持たせ、成果に繋げなければならない。

【こんな人におすすめ】

ドラッカーを初めて読む人、経営学の古典に触れたい人、仕事をしているあらゆる人

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「二コマコス倫理学」アリストテレス

万学の祖アリストテレスが「善く生きるためには何をすべきか」を突き詰めた実学の書。プラトンのイデア論(観念論)やエロス論(完全への渇望)に対するアンチテーゼとも読める。

【作者が伝えたいこと】

「人はどう生きるべきか」という幸福・道徳・倫理に関わる分野は(数学や天文学と異なり)何らかの法則が普遍的に当てはまるということはなく、「大抵において成り立つ」くらいの程度で理解した方がよい。

それ故、理論研究には意味が無い。自らの努力によって得た「徳(人格)」を実践し、「最高善」を目指すことこそが、人生の究極の目的である「幸福」をもたらす。

幸福が究極の目的である理由は、私たちが幸福を望むのは幸福それ自体のためであって、決して他のためではないからである。人間の幸福は、快楽・財産・名誉からはもたらされない。何故ならそれらは単に幸福を得るための手段であって、目的ではないからだ。

最高善を目指すには、徳を実践できる行動習慣が必要である。あまりに若い人や、歳をとっていても自己抑制のきかない未熟者には、私の倫理学講義は役に立たない。

そしてこの倫理学講義を修了した者たちのみに、敢えて言おう。徳の実践は、いずれも感情と身体に結び付いているという点において、我々に内在するものうち最善である知性に基づいた「観想」には劣る。神の領域であり哲学者の仕事である「観想」こそが、それ自体を目的とする完全な幸福なのである。

【こんな人におすすめ】
人間の幸せや生きる意味について考えたい人、ギリシャの哲学やアリストテレスに関心のある人、倫理学を学びたい人

「饗宴」プラトン

古代ギリシャの哲学者プラトンが、ソクラテスを含む複数名に「愛とは何か」を語らせる平易な演説集。副題は「エロスについて」。別著『国家』で本格的に展開されるイデア論も見られる。

合計6名が愛について演説するが、前半は演説技法が未熟か、レトリックに頼り過ぎであり、後半になるに従って、骨太な哲学的議論が展開される。時間が無ければ、ソクラテスの演説だけ読むということでも良い。

【作者が伝えたいこと】 

エロスは、まずは肉体的な愛から出発し、やがて肉体を離れ、精神へ、そして最終的には美のイデアへの愛へと上昇していく。

【こんな人におすすめ】

哲学に対して「小難しい」というイメージを持っている人、「愛」に関する古典を読みたい人

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「言志四録」佐藤一斎

幕末の儒学者佐藤一斎が、数十年にわたって書き継いだ「リーダーシップ論」。西郷隆盛が島流しに遭っている間に本書を抜粋し、西南戦争で敗死するまで肌身離さず持ち歩いたという。吉田松陰、坂本龍馬の愛読書でもある。

【作者が伝えたいこと】

災いは下からではなく、上から起こる。リーダー自身が徳を身に付け、自らを制御し、常に前向きに、情熱を持って部下を導かなければならない。

【こんな人におすすめ】

日本の伝統的リーダーシップを知りたい人、部下を持つすべてのビジネスパーソン、これから管理職になろうとする人

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「昨日までの世界」ジャレド・ダイアモンド

人類の祖先が約600万年にわたり送ってきた生活の特徴が残る「伝統的社会」の人間関係・紛争解決・子育て・高齢者対策・宗教・病気対策・政治などを理解することで、最近1万年で形成された現代人間社会の特徴を浮き彫りにする。

【作者が伝えたいこと】

「伝統的社会」と「現代社会」は、それぞれの環境に応じて最適な仕組みで運営されており、連続的なものである。現代社会のもたらす恩恵も大きいが、伝統的社会から学ぶべき点も多くある。

【こんな人におすすめ】

進化生物学という考え方のフレームを身に付けたい人。いまだ地球上に残る「伝統的社会」と、現在我々が生きる「現代社会」の相違を、進化生物学を通じて理解したい人。

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「アメリカの鏡・日本」ヘレン・ミアーズ

アメリカ人の目から見た満州事変~第二次世界大戦(太平洋戦争)の戦略的意義を生々しく語る。

【作者が伝えたいこと】

戦勝国は日本を「好戦的で残虐」と裁いたが、その日本が手本としたのは欧米列強である。日本は、欧米列強が世界に進出し、侵略し、収奪した歴史を映す鏡そのものである。

【こんな人におすすめ】

1853年のペリー来航から1945年の敗戦までの日本を、アメリカの視点から客観的に理解したい人。同時期の国際政治の動きを巨視的に把握したい人。

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「論語」孔子

言わずと知れた古典中の古典。約2500年前の聖人、孔子の教えをまとめた儒教の根本文献。人としての生きる道や、国の政治の在り方について論じられている。

【作者(孔子)が伝えたいこと】

世の中が乱れているが、法律や刑罰を厳しく適用するのは対処療法的で抜本解決に繋がらない。時間が掛かってでも、個々人が「徳(人徳・人間力)」と「才(知識・スキル)」を身に付けて行動することが、根本治療に繋がる。

「徳」と「才」の両方を身に付けた人を「君子」と呼び、「才」だけしか身に付けていない人を「小人」と呼ぶ。人は君子を目指すべきである。

【こんな人におすすめ】

教養の基本と言われる「論語」に触れてみたい人。論理や理性を尊ぶ観念的な西洋哲学より、周囲の人への思いやりとその実践を尊ぶ実用的な東洋思想の方がしっくりくる人。

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「歴史とは何か」E・H・カー

歴史哲学の大家E・H・カーが1961年にケンブリッジ大学で講演した「歴史とは何か」を書籍化したもの。歴史とは客観的事実を集めることではなく、事実の背後にある価値体系や思想体系まで含めて解釈し、後世に伝達することだと主張する。

【作者が伝えたいこと】

過去の諸事件に秩序を与え、これを解釈し、社会の役に立てることが歴史家の仕事である。しかし、いくつか心に留めておくべきことがある。

まず、歴史は科学ではない。次に完全に客観的な歴史などあり得ない。偉人の成果だけに着目して歴史を把握することも誤っている。

また、歴史にゴールは無いし、歴史には進歩も後退もある。ただ、進歩を信じ、後世のためにそれまでの経験を伝達する義務を果たすだけである。将来的にどう進歩したいか、未来をどう見るのかによって、歴史の研究対象も解釈も変わるものだ。

【こんな人におすすめ】

歴史を学ぶ際の態度に関心のある人、大学で歴史を学び始める人

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「逝きし世の面影」渡辺京二

欧米人による記録をもとに、江戸末期の(=欧米化される以前の)日本文明を解き明かす。

【作者が伝えたいこと】

江戸末期、日本が有機的個性として育んできた一つの文明が滅んだ。欧米化される前の日本人は、のびのびと自由に、礼節を持って、貧富の差も少なく、概ね幸せに暮らしていた。多くの欧米人による記録を紐解くと、客観的にその事実を認識することができる。

【こんな人におすすめ】

「日本本来の文化・習慣とは何なのか」を(部分的にでも)知りたい人。特にグローバルで活躍するビジネスパーソンが自国固有の文化・習慣を学ぶという点においては、一級品の資料(欧米人の記録)が並ぶ。

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「ソクラテスの弁明」プラトン

ソクラテスが被告の立場から、自分がアテナイで展開してきた哲学対話が何であったか、何故そのようなことをしたのか、裁判で自らの信念を語った様子を、弟子のプラトン(当時28歳)が記録したもの。

【作者が伝えたいこと】

私の友人がデルフォイで「ソクラテス以上の知者はいない」という神託を受けた。一方、私は「神が間違いを言うはずがない」という信念のもと、自分より優れた知者を探すが、皆、自分は知者であると言うものの、実際大切なことは何も知らない。そこで、同じ無知であれば、無知であることを自覚している自分の方が知者であるということに気が付いた。(いわゆる「無知の知」)。

【こんな人におすすめ】

「哲学」に触れてみたい人。古代ギリシャで尊ばれた「論理」に関心のある人。

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「重職心得箇条」佐藤一斎

幕末の儒学者佐藤一斎による「リーダーの心構え17箇条」。西郷隆盛や勝海舟に大きな影響を与えたほか、小泉内閣では総理から全閣僚に配布された。そのリーダーの必読書を、昭和の知の巨人安岡正篤が解説する。

【作者が伝えたいこと】

リーダーに必要なことは、主に以下の5点である。

①常に大局を見る余裕を持ち、冷静沈着さと大きな度量を兼ね備える

②仕事が出来なかったり気に入らなかったりしても、部下を信用して仕事を任せ、褒めるべきは褒め、指導すべきは指導し、能力が発揮できる環境を整える

③仕事の重要度と緊急度を正しく見定め、関係者間で情報を共有し、本当に重要な仕事だけを、無駄を省いて効率的に進める

④問題の細かいところに入り込まず、広い視野で多角的に、高い視座で長期的に、深い思考で合理的に判断を下す

⑤時代の大きな流れに逆らわず、古い慣習に縛られず、その時の状況に合わせて柔軟に考え方を変化させる

【こんな人におすすめ】

日本の伝統的リーダーシップを知りたい人、部下を持つすべてのビジネスパーソン、これから管理職になろうとする人

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「老子」「荘子」

「上り坂の儒家、下り坂の老荘」のとおり、何事にも「前向き&改善」を志向する儒家に対して、何にも執着せず、とにかく自然のあるがままの姿であることを説く。形而上学的で理想は高邁だが、実用性は高くない。

【作者(老子・荘子)が伝えたいこと】

人間は自ら苦しみを生み出す存在である。あらゆる人為を捨て、自然のあるがままに、つまり無為自然に生きることが最善の道だ。

世界における万物の相違などは意味を持たない。あらゆるものは、それが存在する以上、存在する理由と価値があるのだ。

「大言壮語はするが実用性に乏しく、現実味がない」と批判されることもあるが、それは我々の思想が高邁過ぎて凡人には理解できないだけだ。

【こんな人におすすめ】

(年齢にかかわらず)今は人生の「下り坂」かなと思っている人、世の中の複雑さやスピードに疲れた人

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「人物を修める」安岡正篤

昭和を代表する知の巨人「安岡正篤」による住友生命役員向け「人間学」の講演録。東洋思想をベースに、物事を「長期的」「多面的」「本質的」に理解する手法を説く。

【作者が伝えたいこと】

日本は四方を海に囲まれ外敵に責められることなく、万世一系の天皇を戴いて歴史を重ねてきた。良く言えば生一本な国民性だが、悪く言えば単純で戦略性がない。

その点、中国は四方を異民族に囲まれ、人間的にはまさに老獪である。日本人は中国人、ないしは中国に源流を持つ東洋思想に学ぶべき点が多くある。

本物の学問というものは、人間学、人格の学問、叡智の学問が本体で、知識・技術の学問はそこから出て来るものである。全人格的なものでなければ、本当の学問とは言えない。元来、東洋の学問は全人格的なものだった。

【こんな人におすすめ】

昭和における知の巨人、安岡正篤の人間学に気軽に触れてみたい人。東洋的な修養に関心のある人。

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「歴史の大局を見渡す」ウィリアム・ダラント

全11巻に及ぶ歴史書『文明の話』を著し、ピュリツァー賞を受賞したデュラント夫妻が、政治・経済・戦争・宗教等のテーマで、人類の歴史を巨視的に俯瞰する。

【作者が伝えたいこと】

歴史を「巨視的に」見ると、現在の世界の状況や将来の見込み、人間の性質、国家の行動について理解が進む。

人類は現在も多くの問題を抱えているが、過去の文明がもたらした豊かな遺産を受け継ぎ、新たな文明を築き、次代に伝えているという点においては、進歩していると言っていいだろう。

【こんな人におすすめ】

人類3000年の有史を、政治・モラル・経済・宗教・戦争・人種といったテーマを切り口に、大局的に理解したい人。

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「アンダルシーア風土記」永川玲二

古代からキリスト教・イスラム教・ユダヤ教がせめぎ合った民族の交差点「アンダルシア地方(スペイン南部)」のダイナミックな歴史を概観する。

【作者が伝えたいこと】

アンダルシアは民族の交差点。東西軸はエジプト・エーゲ海から大西洋へ。南北軸はアフリカからジブラルタル海峡を経てピレネー山脈へ。この地だからこそ、異文化を鷹揚に受け入れるオープンマインドな文化が成立した。

【こんな人におすすめ】

地中海民族が持つ「陽気さ」と「いい加減さ」と「残虐性」の歴史的背景を知りたい人。ラテン系に興味のある人。

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「モンゴル帝国の興亡」杉山正明

膨張政策を取る国家の「あるある」がふんだんに詰まったモンゴル帝国の歴史を、単なる事実の羅列ではなく、ストーリーとして語る名作。

【作者が伝えたいこと】
モンゴル帝国は、キリスト教国、イスラム教国、中国、そして日本まで相手にした。とにかく話が壮大!

【こんな人におすすめ】

大帝国の栄枯盛衰から、大組織のマネジメントを学びたい人。日本史の視点(日本から世界を見る視点)から脱却したい人。世界史を理解するうえで避けては通れないモンゴル帝国の歴史にチャレンジしたい人。

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「孫子」孫武

クラウゼヴィッツ『戦争論』と並ぶ兵法書の最高峰。原文はわずか6,000字に過ぎないが、2500年以上の時を超え、ビル・ゲイツや孫正義も愛読。

【作者が伝えたいこと】

戦争の本質は情勢分析と詭道(だまし討ち)である。

自軍と敵軍の状況を的確に分析・比較すれば、事前に勝敗は分かる。また、戦うにしても、戦争は莫大なコストがかかるため、その後の国家運営を考えれば、自軍の損害は最小化すべきである。そのためには詭道を駆使することを避けて通れない。

【こんな人におすすめ】

戦争の知見を現代のマネジメントに活かしたい人、兵法の古典中の古典に関心のある人。

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「歴史入門」フェルナン・ブローデル

歴史を史実の羅列ではなく、3つの時間軸(地理的(長期)、社会的(中期)、個人的(短期))と3つの階層(日常生活、市場経済、資本主義)で捉え、歴史学に大変革をもたらしたブローデルの入門書。

【作者が伝えたいこと】

歴史は、瞬く間に過ぎていく個人および出来事史という「短期」、ゆっくりとリズムを刻む社会史である「中期」、最も深層において、ほとんど動くことのない自然や環境、構造という「長期」があり、特に「長期」を重視すべきだ。

【こんな人におすすめ】

歴史を少し違った角度から眺めてみたい人、アナール学派に関心のある人

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「人体600万年史」ダニエル・リーバーマン

なぜ人類は体に悪いと知っていながら、糖や炭水化物を過剰摂取したり、運動を怠ったりするのか。その原因を「人類の生物的進化が文化的進化に追いついていないから」とした上で、進化生物学から考えられる医療・財政政策を提言する。

【作者が伝えたいこと】

人類は進化の過程で、環境の変化に自らを適応させてきた。例えば、栄養は取れる時に出来るだけ取って、脂肪として蓄えられるような個体が自然淘汰を勝ち抜いてきた。

しかし、現代の科学技術の急速な発展により、自然選択のペースと影響力を文化的進化のペースと影響力がはるかに上回ってしまい、人類は取りたいときに取りたいだけ栄養を摂取できるようになってしまった。この状況が糖尿病や心疾患といった進化的ミスマッチを生んでいる。

このミスマッチは、人類が健康的な生活様式を自ら選び取るようには、まだ進化しきっていないことから生まれる。現在の報酬(いまここでクッキーをもう一枚)をつねに遠い未来の報酬(年をとったときに健康でいられる)と比較して、報酬の価値を遅延の長さに応じて割り引くようなことをしてしまうのだ。

それを是正するには、政府が炭酸飲料やジャンクフードに重税を掛けたり、添加物情報の開示を義務付けたりするなど、人々の環境や行動自体を柔らかい強制力を持って変えていくしかないだろう。

【こんな人におすすめ】

人類の進化と病気の関係に関心のある人。進化生物学が現在の医療政策・財政政策にどう活用できるかに関心のある人

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「ユダヤ人の歴史」レイモンド・シェインドリン

紀元前6世紀にユダ王国を滅ぼされて以降、国家というものを持たず、ユダヤ教のみでアイデンティティを繋ぎ、現代でも大きな影響力を持っているユダヤ人の歴史を概観する。

【こんな人におすすめ】

世界史通史は卒業し、個別の重要テーマを通じて、現在起きていることを理解したい人。全人口のわずか0.2%程度のユダヤ人が、世界で大きな影響力を保持している秘密に迫りたい人。

※やや冗長に歴史が語られる場面もあるので、第1~2章でユダヤ人の起源を押さえた後は、第7章の16世紀ヨーロッパ以降の動きを読むだけでも十分!

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「宋名臣言行録」朱熹

北宋時代の宰相・大臣クラスが残した箴言集。朱子学の開祖でもある朱熹が編纂。唐代の「貞観政要」と並び立つ中国古典の金字塔。明治天皇もご愛読。

なお、本書は、中国における正式な「宋名臣言行録」75巻のうち、朱熹自身が編纂した北宋八代150年分の24巻分を抜粋したもの。朱熹の方針により、王安石の新法(中小農商工者を手厚く保護する社会主義的政策)に反対する穏健保守派の名臣を中心に取り上げられている。

また、本書は様々な書物からの引用(=寄せ集め)であり、朱熹自身が「急いで作ったから誤りも多い」と認めている。史実として読むよりは、教科書的に読むのが正しい姿と言える。お気に入りのエピソードをいくつか拾えれば十分だろう。

【こんな人におすすめ】

大きめの組織に属して仕事をしている人、自分以外にも苦労している人がいることを確認したい人、中国エリート層の処世術やドロドロに関心がある人

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「プラグマティズム」ウィリアム・ジェイムズ

「世の中には絶対的真理が存在する」という哲学的抽象論に終止符を打ち「現実生活で実際に役立つかどうかが、理念や概念の真偽を決める」とするアメリカ的実用主義のバイブル。

 
 
 
 

【作者が伝えたいこと(プラグマティズムとは)】

簡単に表現するなら「形而上学的で抽象的な理念論を排し、現実世界でどれだけ有用であるかをもとに、ある概念が正しいか否かを判断する」という哲学。「唯一の真理を追求するのをやめる」「現実世界で役に立たない概念は、何らの意味も持たない」とする。

方法Aと方法Bがあった場合、事前にどちらが観念的に正しいかを議論しても結論は出ない。現実生活で、より報いてくれる方法が正しいとするような考え方。例えばキリスト教が正しいかどうかは、それを信じた人が幸福な人生を送っているかが決める。

ダーウィンの進化論(1859年)やニーチェの「神は死んだ」の宣言(1882年)で、唯一絶対の神や真理に対する信頼が揺らぎ、科学vs神学の論争に発展した19世紀後半に誕生した。

当時のアメリカでは社会の多様化が進んでおり、「常識」でも「哲学」でも「科学」でもなく、普遍的に共有できる価値観(=プラグマティズムの場合は有用性)が求められる土壌にあった。

【こんな人におすすめ】

アメリカ人の根本思想を理解したい人、既存の宗教や哲学がいまいち腹落ちしない人

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「遺伝子の社会」イタイ・ヤナイ

最新の進化生物学研究の成果を背景に、遺伝子たちが生存への闘いの中でどのように協力・競争しているかを包括的に展望する。

【作者が伝えたいこと】

リチャード・ドーキンスは著書『利己的な遺伝子』で「生物とは遺伝子と呼ばれる利己的な分子を保存するべく盲目的にプログラムされたロボット機械である」と主張した。

この概念はさらに押し進めることができ、遺伝子は将来の世代における優位を巡って、相互に作用し、激しく競い合い、協力し合っており、それは「遺伝子の社会」と呼べるほどである。

【こんな人におすすめ】

遺伝を中心とする進化生物学の視点から、人間とは何か、生きるとは何かについて改めて考えたい人。

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「進化は万能である」マット・リドレー

人類が生み出してきたあらゆる文明(科学技術・宗教・文化・政府・経済など)は、生物の進化と同様、自然淘汰でボトムアップ的に形成されてきたものである。「進化生物学」を文化に応用するとどうなるかを考察した挑戦的な一冊。

【作者が伝えたいこと】

世の中の森羅万象は、神のようなデザイナーがいるわけではなく、自然環境や人間の生存活動の結果として説明できる。

特定の神や人物がトップダウンで人類に何かをもたらした例はなく、科学技術・宗教・文化・人格・政府・経済・教育・通貨からインターネットにいたるまで、全て人類がボトムアップで作ってきたものである。

しかし人間は弱く、科学的・論理的に説明できない事象に対しては、すぐに「神」や「その他の何か」を持ち出す傾向がある。これは戒めなければならない。

【こんな人におすすめ】

ダーウィンの進化論を他の分野にも敷衍し、あらゆる事象は環境や人間活動による自然淘汰の結果として形成されたものとする「進化生物学」の思考軸を身に着けたい人。

物事の本質を見抜くツールの一つとして「進化生物学」の考え方を学びたい人。

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